美容整形: 美しさから変身へ (文春文庫PLUS 30-3)
美容整形: 美しさから変身へ (文春文庫PLUS 30-3) / 感想・レビュー
hatayan
2001年刊。美容整形の現場と歴史を丁寧に取材。 「わたしはきれいになっていくのよ」と語りかけるように、脂肪吸引を受けながらニヤリとした表情を思い浮かべる女性。手術には容姿の不公平を取り除く意味があると整形を肯定的に捉える医師。 著者のなかにも、かすかだけどリスクが減ったら変身してみてもいいかな、という気持ちが。ハードルを容易に飛び越える患者を前に著者は戸惑いながら、美容整形に抱く戸惑いや抵抗感は、操作しきれない曖昧なものであるはずの身体を意のままに操ることに畏れを感じているからではないかと結論します。
2019/07/30
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