コフィン・ダンサー 上 (文春文庫 テ 11-5)
コフィン・ダンサー 上 (文春文庫 テ 11-5) / 感想・レビュー
nuit@積読消化中
のっけから映画さながらのシーンではじまるシリーズ第二作。登場人物のひとりであるパーシーの言動にはかなりイライラさせられるも、お話の方は期待を裏切らず、どんどん面白い!そしてこのまま下巻につづく!今夜は徹夜かな(笑)。
2020/01/13
おしゃべりメガネ
天才鬼才J・ディーヴァーの看板「ライム」シリーズの2作目ですが、個人的にシリーズの中でも1,2を争う(もちろん対するは『ウォッチメイカー』)くらい好きな作品です。海外モノが苦手、読まず嫌いな方も決して少なくないと思いますが、本作の訳者さんの池田真紀子さんが本当に素晴らしく、読みやすいのでまったくギクシャクした感じはなく、恐ろしいほどスムーズにストレスなく読み進めていけます。ストーリーの展開の早さはシリーズの中でも、随一でまるで映画を観ているかのような錯覚に陥ります。特に下巻のスピードはハンパないです!
2009/06/20
nobby
文庫にて再読。シリーズ2作目で対峙するのは、過去のライムに因縁有りの殺し屋コフィン・ダンサー。誰にも予測出来ない動きをするという脅威は「撃たれる前に撃て…」と言わしめる程の恐怖も生んでいる。ダンサー視点での描写が冷静でアッサリなのがまた不気味!例によって僅少な物証の分析から追い詰め謀るものの、今の所は圧倒的にダンサー優勢か。光明を見いだすとすれば、二人の信頼関係が増していること!保護対象な女社長パーシーがいけ好かないだけに、サックスの嫉妬に同調するばかり。逆転来たか!?と思わせぶりなラストから早速下巻へ♪
2018/07/05
Tetchy
今回の相手はコフィン・ダンサー。唯一の目撃者の証言からその上腕部に棺の前で女と踊る死神の刺青―表紙絵はそのイメージを捉えるのに大変助かった―があったことがわかり、それ以来通り名として呼ばれている。特に冒頭のシーンには驚いた。作品のイントロダクションとしてダンサーの最初の犠牲者が現れるが、この導入部のミスディレクションの冴えは久々にいきなり頭をガツンとやられるほどの不意打ちを食らった。証拠を残さずに殺しを遂行しようとするダンサーと残された僅かな証拠を見つけようとするライムチームとの頭脳合戦が堪らない!
2011/06/11
bookkeeper
★★★★☆ 久々に再読。腕に棺桶と、女と踊る死神の刺青をした殺し屋。かつてライムの部下二人を殺めた仇敵が現れた。標的となった航空会社の女性社長を守り切る事が出来るか? 頭の中の上官と会話しながら、警察を出し抜き、包囲網を擦り抜け、標的に肉薄するダンサー。精神的な危うさと、ほとんど証拠を残さない有能さがないまぜになって不気味です。この頃のリンカーンとアメリアの関係がまだ固まっておらず、ギクシャク・ヤキモキしてるのも新鮮。やはり面白い! 目まぐるしく攻守を入れ替えつつも、サー、下巻に行きます、サー!。
2018/12/26
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