コフィン・ダンサー 下 (文春文庫 テ 11-6)
コフィン・ダンサー 下 (文春文庫 テ 11-6) / 感想・レビュー
nobby
文庫にて再読。下巻での怒濤の展開はもう無我夢中、これが本当の一気読み!ライムとダンサーとの仕掛けて出し抜かれての攻防は、その白熱ぶりにドキドキしながら一喜一憂してとにかく忙しい。双方ともに上回ったと優位感じていた所で、ギリギリで本能や手落ちから回避する切迫感がたまらない(笑)パーシーの意地をみたフライトでの危機回避な様も、想像を絶するアイデアと操縦に手に汗握りながら必死で読んだ。終盤、八方塞がりな状態から突如判明する難敵の正体には唖然…それにとどまらず、ラストでのどんでん返しには、もう流石の言葉しかない!
2018/07/05
再び読書
まあ、よくもこれほどどんでん返しを考えるな?と感心を通り越して感動すら覚えます。部下を殺したコフィン・ダンサーを追うライム。知能の限りを尽くした戦いに、次はどうなるとせかされる。ただでさえ、細かく読むのが得意では無いぼくに、謎解きのスリルが流し読みをしてでも、頁を捲らせてしまう。やはり、期待してはずれは無かった。実はこのミスで「ウォッチ・メーカー」が2007年の1位だったので、興味を持ったのが最初で、映画を見ていた「ボーン・コレクター」を読んですっかりはまってしまった。これからも続けて読みます。
2013/07/09
Tetchy
ディーヴァー作品には詳述を極めた専門知識がふんだんに盛り込まれているのが特徴だが、何といってもそれが大いに活かされたのは物語の終盤にパーシーが航空機内に仕掛けられた爆弾との格闘の一部始終だ。危機また危機の応酬を物理・化学のみならず航空工学や気象学などなど放り込んで畳み掛ける。もうこれを読むと生半可な知識で書かれた航空パニック小説は読めなくなるなぁ。そしてやはりディーヴァーはサプライズを仕掛けていた。しかもかなりメガトン級だ。久々に地球がひっくり返るような錯覚を覚えたぞ!いやはや参りました、ディーヴァー殿。
2011/06/11
bookkeeper
★★★★★ 再読。殺し屋とライムの攻防も佳境に。逃走しながら次々と策を講じるケイル。大切な人を失ない、自らも狙われながらも会社存続の為に輸送機を飛ばそうとするクレイ。どちらも見上げたプロで、まさに職人気質。隠れ家の急襲、輸送機の無燃料着陸など名場面の連続です。そして、"コフィン・ダンサー"の正体、依頼主、動機など事件の構図そのものがひっくり返るクライマックス…。緊迫感とどんでん返しのスマートさはシリーズの中でもトップクラス!迷ったらコレを選べば間違い無し。 「盤上で行われることがゲームのすべてなんだ」
2018/12/29
修一朗
最後までどんでん返しの連続で息つく間もなし,犯人像がこんな重層構造なんてびっくりだ。サービス精神というかプロフェッショナルな文章だね-。燃料切れでの飛行機着陸シーンは手に汗握る緊張感で映画になったら映えそうだ。アメリアとリンカーンのロマンスって? この原作を読んだだけだと違和感ありありなんだけど,デンゼルワシントンだとイメージできてしまうかも。ホント面白かった‼ さっ次,エンプティーチェアへ…
2016/08/15
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