さゆり 上 (文春文庫 コ 16-1)
さゆり 上 (文春文庫 コ 16-1) / 感想・レビュー
NAO
貧しい漁村で生まれ9歳で身売りされた少女が多くの試練にぶつかりながら祇園で名を馳せ、数々の男を惑わすような艶やかな芸妓へと変貌していく物語の作者はアメリカ人で、京言葉や祇園のしきたりその他の表現で翻訳者の工夫が感じられる。
2024/09/12
ann
備忘録。大まかな内容しか覚えてない。再読するか。アメリカに渡った芸者さゆり。ノンフィクション。
2016/08/27
紅香@本購入まであと9冊
『人が生きるというのは水が低いほうへ流れるようなものでして、何かにぶつかって跳ね返らないかぎりは、その方向を変えることもないようです』とても貧しくて貧しくて、生きるために訳も分からず流れてきた場所、祇園。借金を背負わされ、芸妓の道も絶たれ、それでも一縷の望みを掛けて流れる。さゆりの目を介しての芸妓の世界。計算ずくの艶やかさ。以前行った祇園。さゆりが語ることで、見方が変わる。淡い恋を袖に隠して。数奇な運命を背負った小さな肩。足取りを辿る。下巻へ。
2016/05/18
たまきら
淡々と描かれる京都の花柳界。原著を読んでいませんが、美しい京ことばに、訳者さんの技を感じます。回顧録という雰囲気のせいか、あまりにも淡々とした口調で・・・よく言えば枯れているというか。憧れ?なのかな?描写がふわりとして定まらない感じ。
2017/11/30
かおる
再読。翻訳ものはあまり読まないけど、この本は何だか好きで時々ふと読みたくなります。久しぶりに読んでも変わらず面白いです。次は下巻へ。
2016/03/29
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