クリスマス・プレゼント (文春文庫 テ 11-8)
クリスマス・プレゼント (文春文庫 テ 11-8) / 感想・レビュー
射手座の天使あきちゃん
いやいや、この本すごいです!(驚) 「あっ、そっちですか! えっ、どこで読み違えたの?」って必ずもう一度読み返したくなる そんなお話の連続でした 腕に自信の貴方、J・ディーヴァーの仕掛ける落とし穴に墜ちずにゴールできますか?(笑) 作者の持ち味を失わず見事な日本語に仕上げた翻訳者の方も拍手!! (^_^)v
2014/04/19
🐾Yoko Omoto🐾
J・D作品初読み。流石に16編を一気には飽きるかもと思ったが、中盤以降は特に面白いものが多く「やはりこの世で一番恐いのは人間だ」と痛感しながら読了。どんでん返しというよりも、どのように意外な真相を潜ませているのか“プロットの巧妙さ”や“騙し騙されの人間模様”を楽しみたい作品群。よくもこの短いストーリーの中に起承転結+大きなαを仕込めるものだと感心しきりだ。他の方も一押しの「三角関係」はまさに白眉。「釣り日和」「ひざまずく兵士」のブラックさ、「パインクリークの未亡人」の二転三転四転劇など粒揃いの面白さ。
2015/01/12
Tetchy
その名の通り読者へのクリスマス・プレゼントの如く2005年の12月に出版され、文庫で出されたこの短編集は確かに年末を迎える海外ミステリファンにとって最高のプレゼントになっただろう。しかしなんだろう、このヴァラエティの豊かさは。個人ベストは表題作、続いて「三角関係」、「被包含犯罪」、「ビューティフル」か。もはや物語は語り尽くされていると云われて久しい21世紀においてこんなにも傑作の揃った短編が読める幸せ。ディーヴァーはまさに騙りの魔術師だ。本国アメリカで2006年刊行の第2弾も早く訳出して~、文藝春秋さん!
2011/11/06
よむヨム@book
★★★☆☆ 星3つ リンカン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」を含む、犯罪絡みの短編集。 ちょっと残念だったのが、全ての話が犯罪に関するストーリーだったので、ディーヴァー先生の普通の短編が読みたかった。 私は、この短編の中で、『ノクターン』と言う話が好きです。 ちょっと、最後に人間味があってよかった。
2022/07/22
aquamarine
ディーバーの短編集。20~30ページのものがほとんどですが、どれもが綺麗な設定で最後にきちんと落とす、ひとつひとつが短篇とは思えない仕上がりです。余りに綺麗な落としに思わず読み直したり、本当にどっぷりディーバーの世界に浸かりました。「身代わり」「三角関係」「釣り日和」「パインクリークの未亡人」が特に好み。後味の優しいものもあるけれどやっぱりブラックが似合うと思います。表題作はリンカーンライムシリーズのひとつで、またちょっと違った読み応えがありました。16編全て、しっかりと楽しめて素晴らしかったです。
2018/12/24
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