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新装版 功名が辻 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-117)

新装版 功名が辻 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-117)

新装版 功名が辻 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-117)

作家
司馬遼太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2005-03-10
ISBN
9784167663186
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新装版 功名が辻 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-117) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

信長、秀吉、家康につかえ、やがて土佐藩藩祖となる山内一豊サクセスストーリー最終巻。いやもはや主役は妻千代であり、平凡な夫を育成しながら出世させてゆく、陽気で痛快な、美しき千代が操る『マリオネットストーリー』 天下分け目の関ヶ原、さすがに戦場では千代に頼ることはできないが、重要な決断の際には過去の千代の言葉がよぎる!司馬作品で女性が主人公なのも珍しいが、特に千代の話す言葉や浮かべる思いの表現が抜群で、誰もが惚れ抜くのもわかる!類い稀なる作者の好奇心が紡ぐ戦国夫婦物語の大団円!読みやすく相当面白いです‼️🙇

2019/01/26

つーこ

山内一豊の最大トピックである小山会議。めずらしく千代の意見は聞かずに臨んだが、そこはさすが一豊。堀尾忠氏のアイデアを拝借し土佐24万石を得る。ここまでは凡庸な一豊にも好意を持っていたが、土佐に移ってからの彼は人が変わったようで物悲しかった。千代の悲しみはいかばかりか。女性は城とか国とか出世とか、そんなもの興味はない。ただただ家族が幸せであればと願っているのだ。そしてそんな歪んだ鎮圧のせいで(?)幕末までの頑なな身分制度に苦しむ土佐藩が出来上がる。ここで、千代の意見に耳を貸していればと思わずにいられない。

2019/10/09

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

いよいよ関ヶ原の合戦。小山評定での一豊の言動が徳川方の流れを大きく変える。合戦でさしたる戦果も無いのに土佐一国を与えられるほどの貢献度であったのだろう。実直だが凡庸とされた一豊であるが、思う事とその場で腹をくくれることは大きな違い。やはり一国の大名になるべくしてなったのだと思う。凡庸な一豊を影で支える賢妻千代、このイメージは従来からの定説だったのか、それとも司馬がこの作品で作りあげたのか?キャラ設定としてはわかりやすいが、後者であれば、後に18代当主が作品に対して苦言を呈したというのも納得できる。★★★

2017/12/14

優希

ついに関ヶ原の戦いへと物語は進みます。一豊は徳川方につきますが、華々しい活躍をしたわけでもなく、勝ち負けすら不明の遠きところで様子を見聞きしていたに過ぎないのでしょう。とはいえ、土佐の大名となったことが戦国時代を象徴しているのかもしれません。千代が妻でなかったら、違う運命が待っていた気もするので、一豊の成していたことには影に千代がいたような思いがぬぐえません。

2018/12/17

やっちゃん

小山評議はもちろん、関ケ原の後に一緒に風呂に入るシーンが良い。ここで完。でも良かったかも。最終章で伊右衛門は残念すぎる。あくまで千代のタッグパートナーとしてはじめて生きるテリーマンのような男だ。ただなんでも完璧な主人公より人間味があって良かった。

2022/10/17

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