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パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3)

パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3)

パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3)

作家
吉田修一
出版社
文藝春秋
発売日
2004-10-08
ISBN
9784167665036
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パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

2002年上半期芥川賞受賞作。芥川賞の候補となり受賞するのは、通常は文学として新しい手法なりを持っているか、あるいはそれまでの作家の誰もが持っていなかったような個性がそこに感じられるかのいずれかだと思われる。ところが、この小説、および作家には一見したところそうした点は見当たらない。小説としては巧みだと思うのだが(概ね審査員も完成度の高さを評価している)、強いインパクトがないのだ。そして、おそらくはそれこそがこの作家の特徴なのだろう。都市の文学としてのリアリティは十分に確保されているのだから。

2013/06/26

遥かなる想い

第127回(平成14年度上半期) 芥川賞受賞 。 日比谷公園を舞台に 「今」を描く。 ひどく都会的な雰囲気を味わえる ような気がするのは、「日比谷」 はやはり東京のど真ん中に あるためなのだろうか。 公園のベンチに腰掛けながら、 見渡す風景は、ひどく新鮮で 面白い。 「スタバ女」との会話が 物語にリズムを与え、でも 何も始まっていない都会の日常を リアルに描く…そんな作品だった。

2014/03/23

ehirano1

全てが「点」であって「線」にならない・・・それこそが「パーク・ライフ」なのか?

2023/03/18

しんごろ

日常でありそうな話でここで終わりという感じの話2編!『パーク・ライフ』…ちょっとしたきっかけで出会い、徐々に日比谷公園で会う回数を増やしていく。果たしてつきあうのか、それとも…。一方で宇田川夫妻は別れちゃうのか。ここで終わりかい!読み手の想像に委ねられましたね。自分ならハッピーエンドで終わってほしい。『flowers』はザワザワする感じで、まあ、元旦は置いといて、夫婦が熱々から冷えきった感じがなんとも言えないですね。これも結末を委ねられた感じで、ふとしたきっかけで夫婦仲が戻ると信じたいですね。

2019/05/30

夢追人009

吉田修一さんの芥川賞受賞作を含む中編秀作集。「公園生活」「花々」という訳題からして何となくふんわりとしたゆるさを感じますね。私はまだ著者の作品を多く読んでいませんが、独特な人間性の物語だなと思いましたね。『パーク・ライフ』まだ互いの名前も知らないままの二人は何れパートナーになるのでしょうか?かかあ天下になるのは確実ですね。場所違いですが、心字池からさだまさしの「飛梅」を連想した方はさだ通ですね。『flowers』一年中正月の元旦君はボコボコにされて人として悔い改めたのか?どこかで同様に生きていそうですね。

2019/04/05

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