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デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

作家
よしもとばなな
出版社
文藝春秋
発売日
2006-07-07
ISBN
9784167667023
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デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

5つの短篇からなる作品集。共通するキー・コードは「結婚」か。そこにいたらない物語もあるが。「あとがき」でばななさんは「つらく切ないラブストーリーばかり」と語っている。ご本人が書いた当初はそうだったのかも知れない。しかし、他者である読者の私たちが読むと、なかなかどうして隠れていた心の琴線をそっと揺さぶるような、哀しくもあるけれど、それ以上にハートウォームな物語ばかり。いずれも捨てがたいが、「あったかくなんかない」の切なさが心に強く残るか。この作品集は、これまでに読んだばなな作品の中でも一番好きかも知れない。

2016/05/22

しんごろ

なんのへんてつもない日常のたんたんとした普通の生活から切なさと幸せを感じる女性主人公の短編(^o^)このさりげなさは男なら片岡義男さん、女ならよしもとばななさんではないかと、勝手に思ってます(笑)表題作が一番好きですが、どれもいいです!BGMは種ともこのアルバム『HARVEST』がいいと思います(^_^)v

2016/01/10

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️⭐️ばななさん通算9冊目。大分前に読友さんにオススメを頂き、今回、ようやく手に取りました。短編集で、いつも以上に感覚系が研ぎ澄まされているというか、何となく鬼気迫るものがありながら、絶対的に穏やかであらねばならないような不思議な性善説的な雰囲気に色濃く包まれた作品です。綿毛のようなフワッとした優しさが全体を包んでいるちょっといつものばななさんと違うような感覚を味わえました。後書きで著者が出産前一ヶ月で更に愛犬が亡くなった時とあり納得しました。著者が忘れられない作品と言う程で確かにオススメです。

2016/02/04

射手座の天使あきちゃん

初・よしもとばななさんかな? 棉飴(Cotton Candy)みたいなお話ですね ふわふわした感じで、ちょっぴり甘くて、後には残らない(笑) たまに癒されたいときに読みたい小説かも <(^_^;

2016/01/24

yoshida

苦しみのなかにも、かけがえのない輝きを見つけ出す短編を5編収録。「幽霊の家」での、せっちゃんと岩倉くんの絶妙な関係。何気ないことを共有し幸せに思える、ぴたりとした二人。羨ましく思えた。それは自分の私生活が上手く行ってないから感じるのかもしれない。せっちゃんと岩倉くんの関係は素晴らしい。「おかあさーん!」も良かった。初めは体の不調に落ち込みながらも、自分のなかに眠っていた心の傷に気付き、昇華されるラスト。珠玉の短編集と感じた。いま、自分の私生活で落ち込む気持ちがあり作品にシンクロした。また立ち上がろう。

2015/11/07

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