KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

あかね空 (文春文庫 や 29-2)

あかね空 (文春文庫 や 29-2)

あかね空 (文春文庫 や 29-2)

作家
山本一力
出版社
文藝春秋
発売日
2004-09-02
ISBN
9784167670023
amazonで購入する Kindle版を購入する

あかね空 (文春文庫 や 29-2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

三代目 びあだいまおう

今、ひたすら興奮‼️凄い小説にまた出合いました‼️京で修行し江戸で一旗上げんとする豆腐職人永吉、江戸では京風豆腐の柔らかさが壁となる。しかし永吉は、味へのこだわりはいつか江戸でも通じるはずと。支えた娘と夫婦になり多難な前途を切り開く。信心深き者は不幸を神罰と捉え、家族内に些細な亀裂が!やがて埋められない溝へという話。詰め込み過ぎのきらいはあるが、裏返せば展開はジェットコースター!決して諦めない、裏切られてもどこか信じ合う家族の絆が迎えた結末は落涙。木の葉の茂みを抜けるあかね空の光の束が私にも見えた‼️🙇

2019/02/10

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️本年122作目。山本一力さんの時代物ついに手に取る事が出来ました。読んで見てまさに神様に感謝をしたくなる程の素晴らしい作品でした。私の拙い経験ではありますが、本年はもとより過去の本棚収録済みの中でも間違いなくベスト10冊の中に入る名作でした。人情物と言うのは本当はこういう作品の事を指して言うのではないかと認識を新たにさせられました。本作が著者の直木賞受賞作と言うのも只々頷ける当然の評価だと思われます。これから著者の作品をかなりの確率で愉しめる事を確信しました。皆さんにもオススメします。

2015/10/18

遥かなる想い

いわゆる時代物の人情小説。山本周五郎にはまった日を思い出すが、少し弱いか。ただ、この時代にこの手の本を飽きさせることなく描ききる作者がいるとは。第126回(2001年)直木賞。

2010/06/02

Atsushi

今日、地方に勤務する愚息が少し遅い夏季休暇を取得し帰省した。今晩は冷奴をつまみに一杯飲みながら近況を聞くこととしよう。親子でも話さなければ分からないことは沢山ある。江戸時代の親子二代にわたる豆腐屋の人情話。家族のお互いに秘めた愛情に胸が熱くなる。第126回直木賞受賞作。

2017/08/26

hiro

初山本一力作品。‘澪つくし料理帖シリーズ’ファンとしては、もちろんこの作品が書かれたほうが早いが、上方から江戸に出て来た主人公が、江戸と上方の違いに苦労しながらも、人情の厚い周り人達に助けられ、同業者の妨害を受けながらも成功していくところなどの共通点が多く、裏店・棒手振などの言葉も知っているので、すぐに物語に入っていけた。また、時代小説の読みにくさというのが全くなく、読みやすい文章がうれしい。そして、家族(夫婦、親子、兄弟)とは何かを改めて読者に考えさせてくれるすばらしい時代小説だ。さすが直木賞受賞作。

2012/06/08

感想・レビューをもっと見る