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いすゞ鳴る (文春文庫 や 29-14)

いすゞ鳴る (文春文庫 や 29-14)

いすゞ鳴る (文春文庫 や 29-14)

作家
山本一力
出版社
文藝春秋
発売日
2011-01-07
ISBN
9784167670146
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いすゞ鳴る (文春文庫 や 29-14) / 感想・レビュー

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Syo

素晴らしい

2022/12/01

またおやぢ

現代とは異なり人々の往来は限られており、また旅をするのが命がけであった江戸時代。それぞれの理由や想いを胸に、お伊勢さんを目指した江戸の庶民と土佐の鯨漁師が不思議な縁で結びついていく物語。旅に出ることが無ければ、決して出会うことの無かった人々が、お互いの将来にとって重要な役割を果たす存在であることが明らかになる。偶然だと思っていたことは、実は必然のものとして何者かに準備されているのかもしれないとの感慨にふける。人生とは糾える縄の如きものであり、それは人の営みがある限り、古今東西変わらないことを示唆する一冊。

2017/11/05

rakim

正直言ってとても流れに乗りにくかった本でした。安政の大地震に関わる江戸豪商の一行と土佐の鯨漁師の一行。それぞれの伊勢参りを引率する「御師」は神がかり的な不思議な力を持っている・・等々盛りだくさん過ぎて、それぞれのドラマは面白いのだけれど収束しにくかったように思います。

2015/01/30

シュラフ

山本一力のファンである。が、この本を読むのは辛かった。江戸時代を舞台に矜持をもった男女を描いた山本一力の作品はとても読み応えがある。この本も同じと言えば同じなのだが、どうにも神がかり的なストーリー展開にばかばかしくなってくる。作品全体としては、江戸の安政大地震、土佐のくじら漁、お伊勢まいりの旅、などの話が同時並行的にすすみ最後は土佐のくじら漁の話で締まるという大仕掛けな展開。江戸・くじら漁・旅と山本一力のお得意分野が楽しめるのだか、登場人物の多さや物語の展開の切替が分かりづらく、なかなかページがすすまず。

2014/08/16

たぁ。

江戸時代の職人気質。一本筋が通っていて、とても気持ちがいい。山本一力先生の作品には、必ず、筋の通っている主人公が登場し、気持ちよく読み進められる。お伊勢参りの仕組みも、わかりました。江戸時代の人たちとっては大旅行だったんですね。 ただ、今回の夢のお告げ部分は、いただけませんでした。

2019/03/01

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