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打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫 よ 21-4)

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫 よ 21-4)

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫 よ 21-4)

作家
米原万里
出版社
文藝春秋
発売日
2009-05-08
ISBN
9784167671044
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打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫 よ 21-4) / 感想・レビュー

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KAZOO

米原さんの書評の本なのですが、ハードカバーで読んでこの文庫本でも読んで何度目かの再読です。それだけ読んでいても興味深く書いてある本が読みたくなります。第一部が「私の読書日記」ということで、その日に読んだ本と身の回りの雑事などを書いている一種の読書エッセイになっています。第二部は「書評」問うことで、1995年から2005年までに新聞などのマスコミに書かれた書評集となっています。何度読んでも楽しくなる本でこのような読書生活がおくれたらという気持ちになります。

2016/01/06

ehirano1

つらつらと読み始めたのはいいのですが、なかなかヘビーな内容でした。1つ1つに魂を感じ、読後は暫く何もしたくなくなりますが、読みたくなった本は増えたのでせっせと掻き集めに奔走したくなります。

2018/04/08

ゆいまある

米原万里さんが週刊文春に連載していた読書日記の書籍化。連載中に癌発病。更に再発。不安でたまらないところに近藤誠の本に出会い、抗癌剤は害と信じてしまう。編集者にも近藤誠本を差し入れられる。近藤誠、文春文庫から多くが出てるのだ、嗚呼。効かないと信じ込んでいるので、手術を拒否し、抗癌剤の副作用に耐えられないと中断。代替医療に大金を投じる。その後のことはこの本には出てこないが、近藤誠から見捨てられ、若くして亡くなったと知ると胸が痛む。私が反医療本を読む人をそっとお気に入りから外すのはそういう訳です。

2021/05/30

kana

何に打ちのめされるって数百冊に上る書評の中で私が読んだ本は1%に満たないこと、読みたい本が数十冊単位で増えてしまったこと、何よりこの才気溢れる著者が56歳で夭折したこと。彼女の全書評を集めて死後に出版された本書。常にエネルギッシュで豊富な知識と明晰な思考に基づいていて、魅力的であればこそ、終盤卵巣癌が発覚し、癌関連の書籍を読み漁る日々の描写には胸が苦しくなりました。とりわけ露語通訳の彼女の東欧やスターリンに関する書籍を紹介する際の解説の巧みさは白眉です。丸谷氏の飄々としつつ優しい愛を感じる解説が泣けます。

2018/02/18

mukimi

読了まで実に半年。読み進むごとに出会う人物、概念、歴史についてググッたり関連本を読んだり興味がどんどん膨張したから。毎日7冊の本を読む米原氏の時空も国境も超えた縦横無尽の知的好奇心は圧巻、その中から選抜された書物達の魅力といったら…。何冊も重厚な名著を読破した気になる。こんなにも興味を突き詰め爆発的エネルギーで思考を振り絞り名著を仕上げた才人達が私の知らないところにいたのかと元気を貰った。自分の知識も考え方もかなり広がり重層化したという充実感がある。

2020/04/30

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