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発明マニア (文春文庫 よ 21-6)

発明マニア (文春文庫 よ 21-6)

発明マニア (文春文庫 よ 21-6)

作家
米原万里
出版社
文藝春秋
発売日
2010-08-04
ISBN
9784167671068
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発明マニア (文春文庫 よ 21-6) / 感想・レビュー

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おさむ

米原さんが10年前に亡くなる直前までサンデー毎日に連載していたコラム。どこでもエアコンや兵隊ロボット、煙が出ないたばこ……「人のアタマで想像できるものは実現する」との言葉通り、奇想天外にも思えるアイデアのうち、実現しているものが多いのに驚き。最終回で指摘した「国際化時代に不向きな日本人の対立回避症」がますます悪化進行していることも残念です。国際経験が豊かで正義感があり、ユーモアとウィットに富む。米原さんのようなエッセイストが昨今は減りましたねえ(残るは町山智弘氏くらいかな)。

2016/08/05

James Hayashi

サンデー毎日に連載されたもの。著者がいかに普段から物を見つめ考えているか感じられた。週刊誌に毎週原稿を書くのに追われていたことも理由と思われるが、思いつき発想と読書からの知恵があふれ、興味ある内容だった。以下は例。 ロボット兵士は開発中らしいが、こんなものが実現したら死傷者が激減しいい反面、いずれ人間と戦う様な恐ろしい気がする。7回建て以上のマンション住人に、ハシゴ車が届かないのでパラシュートの広告が入る。スポーツジムを人力発電所に。プールに囲まれた家は防犯上好まれる。

2017/02/11

たまきら

にやっとしたり大笑いしたり。一緒に腹を立てたり。感覚が近いのか彼女のアンテナの受信が膨大なのか。出だしが安倍さんの話から始まるので、一瞬「あれ?なんで彼女が今の問題を知っているんだ?」とびっくりし、注意して読んであはは、と。最後の妹さんの後書きにホロリ。

2019/02/23

とり

本書は米原万里が2006年に亡くなった時にサンデー毎日で連載していた発明マニアをまとめたもの。項目ごとにサンデー毎日の掲載時の年月日が記載されているが、彼女の没年を知っていたので、読み進めると死へのカウントダウンのようで、ちょっと気が滅入った。

2024/07/09

びっぐすとん

いつもの軽妙洒脱な感じはなかった。真面目に政治的意見を述べたページが多く、毒のあるユーモアとか期待して読んだから期待ハズレだった。米原女史の意見がどうこうじゃなくて、あくまで私が期待していた内容じゃなかっただけで、絶えず国際情勢や国内の政治に関心を払い、自分の意見を持ち、尚且つ発言し怒ってる米原さんはやはり一流の知識人だと思う。たぶん御自分の残り時間を考えると今後の日本のあり方について自分の意見を発信しなければと焦りを感じていたのではないかと思わされた。文章に余裕があまり感じられなかった。

2016/07/06

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