少年少女飛行倶楽部 (文春文庫 か 33-4)
少年少女飛行倶楽部 (文春文庫 か 33-4) / 感想・レビュー
kishikan
「ななつのこ」で加納さんの他の小説も読みたくなり手にした本。明るくて、爽やかで、軽い、青春読み物。中学生が空を飛びたい?「無理、無理」・・・と思うなかれ。立派な部活動になっちゃうんです。でも、大人はなかなか理解してくれない。顧問も及び腰。部員は変なキャラクターの持ち主ばかり。数々の難題を乗り越え、大人の協力も得られ、ついに空へ飛び立つ・・・。青春モノっていいよなぁ。こんな中学生時代があったんだなぁ、なんて懐かしい気持ちにひたっていたら、小説のあまりの軽さに内容も飛んでしまい、空の彼方に・・・・。
2012/01/19
Tsukamo
正直最初は斎藤部長にイライラして、あんまり楽しめないなぁと思っていました。しかし海月の尽力もあり、個性的な部員が空を飛ぶ目標に向かって行動してゆく過程はとても爽やかで、気付けば自然と楽しんでいました(笑)
2014/09/23
nins
加納ワールドがまた一つ広がった。今までの日常ミステリ作品とは違う純粋に明るい青春小説。中学一年生の海月が幼なじみの樹絵里に誘われて入ることになったのは「飛行クラブ」。その名の通り空を飛ぶことを目的とし、あくまでも「自分自身が」飛行することを旨とする。そんな条件があるまだ部にもなっていない「飛行倶楽部」が、部員集めや空を飛ぶにはと考えたり試行錯誤していく。癖のあるメンバーの登場人物達が魅力的なのも大きい。テンポ良い会話調もあって、読みながら応援したくなる内容。恋も友達関係もキラキラした青春。読了後は爽やか。
2011/10/22
takaC
文庫ではジュジュとイライザ(の姿)が見られなくなってしまったのが寂しいな。改めて客観的に見ると、クライマックスのるなるな救出劇は常識では廃部になりかねない事件なのだから完成度を高めるもう一押しが欲しかった。でもこの物語が好きなことには変わりなし。
2011/10/24
アイゼナハ@灯れ松明の火
『―それは、今、飛ばなきゃいけない人がいるからです』中学生のクラブ活動としてはおよそ似つかわしくない、「空を飛ぶこと」を目的とする『飛行クラブ』。変人カミサマ部長以外は幼馴染みの兼部員が1名の弱小クラブに2名の女子部員が加入するところから物語は動きだす…基本属性は面倒くさがりで、渋々働きだした元怠けアリのくーちゃんが本当に素敵!!すぐ親戚の叔母ちゃんモードになるとこやツッコミ体質なとこもツボですが、周りを大事にしながら一生懸命な人には、周囲を変えていく力があるよねぇ。爽やかな気分でイッキ読みでした。
2011/10/15
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