闇先案内人 下 (文春文庫 お 32-4)
闇先案内人 下 (文春文庫 お 32-4) / 感想・レビュー
森オサム
(2013年読了時の感想、上巻とは重複。レビュー投稿100%の為。)日本冒険小説協会大賞受賞作。ジャンルはハードボイルド。名前の無いザコキャラは一杯死んでしまいますが、ページをめくれば忘れられている。そう言うジャンルがお好きでしたら、どうぞ。文句言いましたが十分面白いとは思います。
2013/04/13
keiトモニ
二人の“くらまし屋”内藤と成滝の掛合いに迫力。解説吉田伸子氏も内藤陳氏を引用し“葛原と成滝のプロとプロの闘いは勿論のこと、この二人以外の登場人物達も圧倒的存在感で読ませる”が本書の魅力と。また警視正河内山がつけた2人のSPの巡査部長。男性の大出はつまらんが女性の29歳咲村が素晴らしい。河内山警視正もいい味出してる。さて、どうしても2001年5月の金正男偽造旅券で日本入国事件を彷彿。金正日が林剛哲、兄弟を入れ替え林忠一が金正男、林煥が金正恩と誰しも思う?しかし愛国心ある林忠一こと金正男がTDLに行くなんて。
2024/08/21
Carlos
登場人物それぞれの立場で苦悩する。世の中、皆同じ立場、環境ではないから難しいよなぁ。
2024/08/25
Dai(ダイ)
上巻で感じた登場人物の魅力の薄さ、物語りの緩慢とも言える進み具合。それに対して下巻の何と言うスピード感、かつキャラの存在感。追うものと追われる側、どちらが正義でどちらが悪か。最後の最後のまで目は離せない。結局正義とは法や国で測れる物ではなくその人物個人の胸にあるものであり、他人がどこまでその人を信じるか、なのであろう。主人公葛原の最後まで冷静で抑えられた魅力は、作者大沢の新たな戦略であったか。続編が出来れば迷わず手にするであろう。
2015/04/25
ヨーコ・オクダ
上巻でも、逃がし屋のリーダーである葛原の人たらしぶりはジワジワと感じていたけれど、この下巻でもその能力?を発揮。警察庁の河内山なんかが1番ケツ割りそうな感じやったのにすっかり骨抜きされてるし、あれだけ反発していた大出も身体を張って戦ってくれたし。みんな熱くなったところで、ストーリーも急加速。某国の新しい未来を開くため、プラス成滝の復讐を成功させるため、葛原のチームが全力でアシスト。読後、何となく清々しい気分になったのはワタクシだけかしら?
2016/10/14
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