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ちがうもん (文春文庫 ひ 14-2)

ちがうもん (文春文庫 ひ 14-2)

ちがうもん (文春文庫 ひ 14-2)

作家
姫野カオルコ
出版社
文藝春秋
発売日
2004-10-08
ISBN
9784167679248
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ちがうもん (文春文庫 ひ 14-2) / 感想・レビュー

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しんごろ

時代背景が自分が生まれるちょっと前なのに、なぜか情景が思い浮かぶ。自分が子供の頃のいいことや苦いこと含め、確かな記憶、思い出とはいかないけど、何か思い出す。モヤモヤするようでモヤモヤしない。なんか自分が子供の頃に、そんなこともあった気がするわと思う、でもはっきりと思い出せないそんな短編集でした。

2019/03/18

shizuka

表紙が滑稽だったので、なんか軽めの面白本だとおもったら、違った。また外したよ、、子供の時の思い出いろいろをベースにした短編集。姫野さん、敏感で暗い面を察する子どもだったのね。察しはするんだけど当時の力じゃその内容を完全に把握できず、もやもやを大人になるまでひきずり、大人になって解決している。「そういうことだったのか」と。能天気な子ではなかったんだな。ひとつやふたつ、大人の謎に惑わされ「あれどういうことよ?」と思ったことあるけれど、ここまでは。強い感受性を持ち続けたからこそ作家になったんだろうな、姫野さん。

2017/03/12

はらぺこ

短編集。タイトルと表紙の絵からコメディータッチな内容を想像してたので少し戸惑いました。主人公が自分より世代が上の女性達なので完全に共感て事は無かったけど、自分の中の薄っすらとした記憶の何かには触れました。 

2012/05/16

佐島楓

この本で書かれる1960年代の街並みに、私はなぜか懐かしさを感じる。もう記憶の中にしか存在しない世界で、しかも私は生まれていないにもかかわらず。成人した人間が思い出すのも、このようなセピア色をしているのか、共通しているのだろうか・・・。あと、子どもが純粋ではないという姫野さんの意見に私も首肯します。一番狡猾で、一番残酷な時期こそ子ども時代だと思うので。

2014/04/09

空猫

表紙に惹かれて久々の姫野カオルコさん。偏屈な父と義務で結婚した母の間一人娘といういつもの設定で描く。子供は語彙も知識もないから上手く言葉にできないだけで大人と同じように,いやそれ以上に感じ取っているもの。それは大人になってからやっと自他ともに説明できるようになる…大きいと記憶していたものは拍子抜けする位小さく,豪華に思えた物は意外と粗悪だったり,何でも[一人っ子]を理由される不思議さも。あれはこんなにもドロリとした出来事だったのか…暴力やグロも無いのに後味が悪いという短編集。

2017/05/23

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