形而上より愛をこめて メタフィジカル・パンチ (文春文庫 い 56-1)
形而上より愛をこめて メタフィジカル・パンチ (文春文庫 い 56-1) / 感想・レビュー
里愛乍
「わかる」ことには解釈すらいらない。そんなものは後付けだ。「ありのままを語ろうとして」文法的には妙な言葉の使い方になる。ああそれはすごく「わかる」。その言葉でなくてはいけないのだ。それが他人に理解されにくい奇天烈な文に見えても。読み解こうなんて思い上がりだ。わかる時の言葉が煌めきのようにするりと入り込んでくるこの感じ。ただこの「わかる」ことを誰にでもわかるように説くことは難しいというか、不可能なんではないかと思っている。また必要性を感じない。彼らを読む自分との関係性はこれでいいと思っている。
2019/07/08
小野靖貴
タイトル通りの形而上的一撃どころか雨霰の弾丸を浴びた気分。狂気をはたと感じるも、展開論理からは狂人ではない知性が伺われる。良くも悪くもかっ飛ばしてるな、と。哲学は人生(→生活と金銭)の役に立つものではありません!寧ろ深い本質的な苦悩をくれますよ、との親切?なアドバイスも印象に。哲学は前提への不断の『問い』『批評』でしかない、など魅力的な言葉が多数。
2014/10/18
k.m.joe
池田さんは熱く燃える人だが、コアの部分は透明で、たなびく炎は温かい。
2011/12/20
しき
「形而上から一撃(おしおき)よ」って、萌えアニメの決めゼリフみたいでいいかも。
2013/01/09
ぱらーむ
久々に再読。迷いのない言葉はかくも力強いものなのか。
2012/04/29
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