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天然理科少年 (文春文庫)

天然理科少年 (文春文庫)

天然理科少年 (文春文庫)

作家
長野まゆみ
出版社
文藝春秋
発売日
2005-08-03
ISBN
9784167679484
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天然理科少年 (文春文庫) / 感想・レビュー

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mae.dat

本編は、其の一〜其の五で構成されていて、各章の間には表紙みたいなものと、タイトルみたいなもの、見開きの詩、「五位鷺」「火毱」「孔雀現象」「結晶質」の写真とその説明が書かれているのですけど、それが本編にどう結びついているのか良く分からず(。•́ - •̀。)。タイトルの意味も不明です(。•́ - •̀。)。田舎町に引っ越して来た岬くんを周りの皆が惑わせている様なんだけど、一番混乱しているのは儂ぢゃよ(。•́ - •̀。)。

2022/08/14

(C17H26O4)

ちょっと眠くてぼんやりした頭でとろとろと夢の中にいるみたいに読んでいたら、いつの間にか森林の中を歩いていた。鳥のさえずりを聞き、下生えを踏んでいた。二百十日の幻の湖の暗く怪しい水面を見た。檸檬水の瓶を溶かして作った笛の澄んだ音を聞いた。あまりにも自然に世界にすっぽり入り込んでしまった。すごく不思議な気持ち。ところどころにそっと差し込まれた静かな写真や詩で余計に素敵な気持ち。岬と2人の少年との時を超えた邂逅の物語を、不思議な余韻に包まれたままもう一度読んだ。二度目はちゃんと目覚めた状態で。たくさんの伏線が。

2020/01/20

☆よいこ

気ままな父に連れられて旅暮らしをしている少年、澄々木岬(すずきみさき)は転校手続きも自分でこなせる中学2年生。山間の村にとどまることになった岬は、駅でひとりの不思議な少年と出会う。鬼ぐるみの印鑑。幻の湖。▽素敵な表紙に誘われて読了。銀河鉄道のようなイメージ。▽ページ数も多くないので中学生の朝読におすすめする。

2019/06/06

ケロリーヌ@ベルばら同盟

秋の日の暮れがた、忘れものを探しにゆこう。びいどろの笛が招く瑠璃の空をわたる迷子の小鳥。彷徨える湖が抱く水底の秘密。受け継がれる貴石の欠片。雪ひらが僕らの軌跡を覆い隠して、君のめじるしも曖昧になる。またね、また会おうね。時のあわい、たそがれの魔法、鬼胡桃のかたわれ、美しい記憶が眠る何処かで。

2021/11/22

優希

ノスタルジックで美しい風景と共に進む物語が瑞々しかったです。放浪癖のある父親に連れられて転校を繰り返す岬。14歳の少年の不思議な出会いと別れが描かれますが、3日間の邂逅の中に美しいものが詰まっていました。途中途中に描かれる動植物が物語を不思議な世界へ誘います。時間が分からなくなる自然の旅のようで、時を越えた成長を描いていると言えるでしょう。物語の中に出てくる小道具も素敵です。

2014/10/06

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