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富士山 (文春文庫 た 61-1)

富士山 (文春文庫 た 61-1)

富士山 (文春文庫 た 61-1)

作家
田口ランディ
出版社
文藝春秋
発売日
2006-03-10
ISBN
9784167679774
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富士山 (文春文庫 た 61-1) / 感想・レビュー

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mocha

『青い峰』『ジャミラ』の主人公はどちらも両親にプログラミングされて抜け殻のようになった青年。透徹であろうとすること、あるいはゴミ屋敷に生を感じること、どちらも根っこは同じという気がした。『樹海』の少年達も両親に歪められる過程にあって、既に壊れた自我を意識している。対して『ひかりの子』の女性たちは強い。山は姫神の地。富士山は樹海の死体も散乱するゴミも懐に抱きつつ、なお凛と美しい。

2017/01/05

はらぺこ

富士山が絡む4つの中篇。最後の『ひかりの子』が一番分かり易かったので好き。

2012/05/20

しまちゃん

だいぶご無沙汰だった田口ランディさん。この独特のややオカルト的な感じが、重くて暗くてクセになります。久しぶりに味わって、あーこれこれって思い出しました。決して楽しい読書時間ではありませんが、こんな世界に一時的に入らせてくれる田口ランディさんが好きです。

2024/04/25

rokoroko

最後のひかりの子を読んで昨年亡くなった田部井淳子さん思い出した。末期のがんで7合目まで登るのをエベレストよりしんどいと言いながら登った。それから数カ月で逝ってしまわれた。商業主義の小屋があってもあの登頂の達成感は生きる喜びを感じさせるものだ。どこで見ても嬉しいよね

2017/07/22

あぶらや

それぞれが独立した話で富士山だけが共通の短編4つ。 4つ目の話「光の子」のラストシーンが心に残る。

2016/06/14

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