追憶のかけら (文春文庫 ぬ 1-2)
追憶のかけら (文春文庫 ぬ 1-2) / 感想・レビュー
takaC
literacy 難度はそう高くはないと思うけど、comprehension 難度はかなり高いよな。構成的には会心の一撃作品なんだろうな。いろいろ言われる小説だけど自分は大好き。
2015/07/08
ケイ
言い訳があまりにも陳腐であるのに、それを鵜呑みにする人らに対し、登場人物の描き方としてどうなのか?と思っていたが...、なるほどそういうことか。途中から以前にも読んだなと思い出したものの、結論を忘れていたから初めてのように楽しめた。佐藤くん、これからどうするのかしら。
2023/12/05
chiru
『五十年以上前に自殺した作家の未発表手記』が大学講師である主人公のもとに持ち込まれる。 主人公に仕掛けられた罠と、錯綜する手記の謎。 ページの半分近くを占める手記。 この手記が、メインストーリーを凌駕するほど魅力的で夢中になりました。 悪意か善意かという二元論ではない人間の心の複雑さを描いた力作。 辛い過去から一歩踏み出すのに必要なのは、大事な人を信じきるかどうかだと、教えられたような読後感でした。 ★4
2018/05/07
あも
風俗行ったら嫁が怒って実家帰って事故で死に、そのまま3歳の娘は上司でもある義父の家。スタンプド&キックド。うだつノーアップな大学講師の主人公の元に昭和のマイナー作家の手記が表れその謎を追う内に隠された悪意が…。や、もうどうでもええわ。これが現実なら大変だな!まさかそこまで!と思うだろうが、700頁近い大作の主題にしてはもうええわ…。としか思えない。投げ出さず僅かなりと興味を持って読めたのは全てぬっくんの筆力のおかげ。どうでもええ話だからこそ、それすらも読ませる著者の凄さを逆説的に再認識。唯一の収穫はそれ。
2018/07/16
青葉麒麟
ややこしい作中作に手間取ったものの満腹な内容。最後の【咲都子】の手紙には( ┰_┰)
2011/11/06
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