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無限連鎖 (文春文庫 に 14-1)

無限連鎖 (文春文庫 に 14-1)

無限連鎖 (文春文庫 に 14-1)

作家
楡周平
出版社
文藝春秋
発売日
2004-11-10
ISBN
9784167689018
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無限連鎖 (文春文庫 に 14-1) / 感想・レビュー

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ユザキ部長

なかなか手強い手段。大型石油タンカーをシージャック。東京湾に停泊し人質とともに船の爆破を盾にするイスラム原理主義。そして悪魔の核のトリガーを弾く大国アメリカ。新たな同志が任を引き継ぐ、果てしない無限連鎖。読み終えてタイトルを改めて眺め、無限連鎖のキーワードそのものだと思った。

2020/05/08

優希

スケールの大きなテロものでした。いい塩梅で距離をとっているので、リアリティを感じます。

2020/12/11

TATA

楡さんの結構前の作品ですが、紛れもない傑作です。米国の映画を見ているような緊張感に溢れたスリリングな展開。同時テロ後の世界、米国の輸送インフラが破壊された。次に狙われたのは日本のタンカー。東京湾で日米政府も巻き込んだ戦いの火蓋がきられる。そしてエピローグ、「無限連鎖」とはこのことかと、あらためて戦慄を覚える。楡さんの作品は「プラチナタウン」や「和僑」も読んだけど、「クローバーレイン」や本作のようにスケールの大きなものの方が好きだな。

2017/02/26

RIN

この本の初出が12年前。何て世界は変わっていないんだろうと愕然とする。著者の他作品を読んで嫌米らしいのは(^^;)差し引いても、国際社会におけるアメリカのポジションってもうどうしようもないところへ来ているのかもしれない。自分らは米国に同調する日本の国民だから、イスラム原理主義者たちのテロを「テロ」と呼んで当たり前みたいにしているが、国の数だけ「大義」はあり人の数だけ「正義」はあるものだし。楡さん初期の作品みたく本作も情け容赦ない物語展開はある意味リアリティを感じるくらい。今読んでも面白い。

2014/09/10

James Hayashi

全米の主要都市で橋やトンネルが同時爆破。同時多発テロにより全米に留まらず、世界に混乱をもたらした。このテロを中心に書かれた作品かと思ったが、実は日本に迫り来るテロが本作の中心だった。30万トンの原油を積んだタンカーが海賊に会い、首都を目指し過大な要求を突きつける。書かれたのは2002年でまさしくテロを意識。ヒーローが現れ事件を解決するわけでない。この結末は意外性を与えられたと同時に、いかに日本がテロに弱いか考えさせられる。いい意味でトンデモない作品。

2017/07/08

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