きょうもいい塩梅 (文春文庫 う 16-1)
きょうもいい塩梅 (文春文庫 う 16-1) / 感想・レビュー
森の猫
一つの食べ物や食材にまつわるエッセイをまとめた物。初出は、銀座百点。 給食のパンと牛乳の章は、私の世代には、すごく懐かしいお話。そうか、O-157の問題があったりして、今は自分が残したパンでも持ち帰ったりしないんだなぁ。学校の通学路に面してる庭で飼われてる犬ちゃんが、給食で残したパンを子供達が帰りに与えて、あまりに食べ過ぎちゃって、お腹壊すからあげないでね、なんて紙が貼ってあったりして、懐かしいなぁ。 食べ物の思い出って、しみじみ面白いです。そんな話が満載でした。
2014/04/26
中川 勇也
★★★★★ おもしろかった、食を通じたエッセイ集だったがひとつひとつの作品の感想はさまざまで読んでいて飽きなかった
2020/12/19
mamoru
もらい本。著者の顔(笑)が浮かんでしまい、最初は文が頭に入らず。しかしどれも面白い。サラリーマンの悲哀、OLのやるせなさを書いた文章はどれも良い。タイトルが内容とどのようにリンクするのか、どれもうまく回収できていてこれがエッセイだと思った。「サンドイッチ」「鯖」「鰻」が良かった。ああ。いまようやくどれも食べ物がタイトルだった事に気づいた。退職挨拶で「私は向田邦子になります」と答えた内舘さんカッコイイ。
2018/01/04
オシャレ泥棒
うまく言えないが、傷ついたこと、やるせないこと、はっとしたこと、憤慨したこと、様々なことにズバッと言及しつつも、最後には全てに優しいまなざしを感じる、いい塩梅のエッセイ。「チョイ過ぎ」の話はグサッと来た…「当時」とあるが結局今もそれくらいで独身だと…
2016/01/28
アンリ
内館牧子さんの会社員時代から今に至るまでの色々を知ることができるエッセイ。 著者が三菱重工で社内報を担当していたのは初めて知った。13年ほどで辞めて今の仕事にまい進されている。 今でも会社繋がりでパジェロに乗るとかキリンラガーを頼んでしまうとか、元野球部の男性とのレモンの話とか、何気ないのだけど、身近に感じる話が心地よい。
2015/05/09
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