絢爛たる流離 長篇ミステリー傑作選 (文春文庫) (文春文庫 ま 1-116 長篇ミステリー傑作選)
絢爛たる流離 長篇ミステリー傑作選 (文春文庫) (文春文庫 ま 1-116 長篇ミステリー傑作選) / 感想・レビュー
Nozomi Masuko
戦前から戦後への昭和史を背景に、ダイヤの流離の裏にひそむ人間の不幸を描く12の連作推理小説。ひさしぶりの松本作品。短編集も新鮮ではあるが、やっぱり長編をじっくり読みたいかな。
2016/11/25
カタコッタ
3カラットのダイヤの指輪は殺人事件を引き起こすのか。面白い発想で進んで行く連作。貴重なダイヤモンドの持ち主の履歴が分かっているとは知りませんでしたが次々と流離される指環 をめぐって引き起こされる殺人事件。軽く読め、時代の経過も感じられ、面白く読みました。第一話、市原悦子さんの『家政婦は見た』を思い起こさせる描写もあります。清張先生が原作だったらしいです。
2024/05/04
miyatatsu
途中からよくわからなくなってしまいました。
2019/05/04
ヴァン
ひとつのダイヤが次々と持ち主を替えて変遷していく過程で、その女性たちに訪れた運命を描く。重い昭和の戦前のムードは清張の得意とする領域。アメリカ映画でひとつの拳銃が持ち主を替えて事件を起こす、というのがあったことを思い出す。
rinrinkimkim
面白かった!ダイヤは最後にとろけるなんてマツキヨのオチがうまいです。あと長靴をかぶせるのもひゃーそうきたか!と。犯人が捕まっていたらせいぜい20年で出てこられたのに、捕まらず完全犯罪になったがために別の事件(闘争)に巻き込まれてあっさり死んじゃう。刑事たちはどっちが得だったかと考えた。なんて終わり方もなんとも職人芸!本書は影武者だった人の本で紹介されていました。こういう方のおすすめ本は掘り出し物で人気のあった点と線とは違うけどスルメイカみたいに噛むほどに味わいが出て良かったです!
2020/12/30
感想・レビューをもっと見る