バカラ (文春文庫)
バカラ (文春文庫) / 感想・レビュー
Tetchy
金、金、金。金に狂い、金に惑う。金に魅せられ、ドツボに陥っていく人々。服部氏が今回選んだ題材は金にまつわるお話。ここまで明らさまに金に纏わる争いを扱ったのは本書が初めてだ。そのためか、書かれている人物たちはいつもにも増して生々しい。しかし今なお持ち上がっては消えていくカジノ合法化案。それはカジノが放つ煌びやかな光景ゆえに孕む闇の深さゆえか。実現することで県の財政が潤うと同時に犯罪の温床ともなり得る諸刃の剣。本書刊行の2002年から12年が経ってなおこの状況ということは夢のまた夢の話なのだろうか。
2014/05/14
よっしー
★3・5 ギャンブル好きゆえ、タイトル買いした本。予想した内容とは違ったがよみごたえがあり、面白かった。
2016/01/03
ks3265
なかなかの長編でした。バカラとばくにはまり借金を重ねる記者が主人公でその記者にまつわり3人の人物が登場し、複雑に絡まる。今日本で討論されているカジノ法案がこういう人と金が絡んで動いているのかと思えてくる。ボート競技に関する記述もあり、調査がしっかりとしている。とばくの罠に落ちていく人間の弱さとしたたかさ。夫婦の駆け引きなど視点を変えてみると案外と面白い。
2019/06/29
N・Toshi
長いな。内面描写が多いけど、共感できない。そんな部分を飛ばし読みしてしまったために、筋が追えなかった。カジノと政治というテーマより、バカラにはまって借金を作る主人公がどんどん落ちていく、巻き込まれ型のサスペンスを期待してしまった。同じ作者の「ディール・メイカー」は内容をすっかり忘れてしまったけど、面白かった記憶がある。女性作家がこんなテーマに挑むのはすごい。
2013/03/18
igaiga
想像していたイメージと違った。(想像→バカラにて賭け事をする物語だと思ってた)なんか、自分なりに納得できてないところとか沢山あるんです。福田でしたっけ?(元警察)のその後とか。消化不良しまくってます。でもハラハラした~。
2012/02/04
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