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黒焦げ美人 (文春文庫)

黒焦げ美人 (文春文庫)

黒焦げ美人 (文春文庫)

作家
岩井志麻子
出版社
文藝春秋
発売日
2005-08-03
ISBN
9784167706012
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黒焦げ美人 (文春文庫) / 感想・レビュー

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はらぺこ

タイトルからホラーとかミステリーを想像してたからかも知れんけど眠かった。

2014/06/24

澤水月

耳だけ残して黒焦げに焼け死んだ悲運の美女、この一点から拡がった夢想の数々、詩的で驚き。「岡山での可愛いは、大抵が可哀相の意だ。可愛いものは可哀相だ」「できればあの美しい少年は、姉と同じく明治に逝ったということにしてやりたい。大正も美しいが明治はもっと無残に綺麗だったから」

2020/06/22

eipero25

犯人探しではない。ホラーでもない。純文学ですかね。 志摩子ちゃんだからといって、エロくてこわーい話を期待してはいけない。 明治から大正へのいい時代を実際に世間をにぎわせた怪事件で表現されてます。

2021/06/19

Yu。

時は大正初めての新年を迎えようとする岡山市で、無惨な死を遂げた姉を想う妹視点で語られるただの愛憎劇とは一線を画したミステリアスな物語。一見 笑ってしまうタイトルですが、その当時実際に起きた事件をモチーフにした作品で、しかも作者が岩井さんということもあり只事では済まさない内容に早変わり。歪んでる!皆さん歪んでる。「少しは素直になろうよ」と、言いたくなる自己愛のぶつかり合いには読み手を虚実の世界に陥らせてしまう。本作にも負けない辛酸なめ子さんの解説がまた面白い。

2014/06/29

あかつや

この作者でこの題名なら当然ホラーだろうと思っていたら違っていて驚いた。それにしてもいいタイトルである。「黒焦げ」なのに「美人」とはこれいかに。美人が黒焦げになってしまうのか、黒焦げになっても美人なのか、黒焦げだから美人なのか、といろいろ想像して読み始めた。まあここにさほど深い意味はなかったようだが。ホラーを期待してホラーではなかったのに、そんなに肩透かしを食った気にならなかったのは、この作者らしい岡山な世界観がしっかりあるからだろう。一応オバケらしきものも出てくるけど、別にきょうてくなくても問題なかった。

2019/08/07

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