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群青の夜の羽毛布 (文春文庫 や 35-2)

群青の夜の羽毛布 (文春文庫 や 35-2)

群青の夜の羽毛布 (文春文庫 や 35-2)

作家
山本文緒
出版社
文藝春秋
発売日
2006-05-10
ISBN
9784167708023
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群青の夜の羽毛布 (文春文庫 や 35-2) / 感想・レビュー

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えりこんぐ

こわい...壮絶な家族。一気読み!凄かったです(゚ω゚) 厳格な母親に支配される24歳の娘。歪んだ母娘に巻き込まれていく大学生の鉄男。狂気を描きながら、なぜこんなに淡々とした落ち着きのある文章になるのだろう。山本さんは癖になる。隠されたミステリ的な展開もあり、ただの毒親ものではない凄さだった。悪いのは誰なのか分からなくなってくる。

2017/10/29

あつひめ

登場人物の中でだれが一番弱いんだろう・・・。もしかするとけん制するようにキャンキャン吠えまくる子犬のような母親かもしれない。あなたたちはいいわよね・・・呪いの言葉のように呟いているけど、この呪いにとらわれてしまったのは母親かもしれない。何も見えなくなってしまった。鉄男の揺れる心・・・心が揺れるというより下半身が揺れる。燃える炎の中でそれぞれが何を思っただろう。病院での母の相変わらずの毒舌ぶり・・・愛情の裏返しのような気もするけど・・・ちょっと深読みしすぎかな???

2010/12/15

いちろく

いただいた本。素敵だなと思ったタイトルからは想像出来なかった家庭内の問題を取り扱った1冊。ジグソーパズルのピースとピースが合うように、全ての理想と現実が一致する事は難く出来ないのではないか?少しのズレを無理に合わせようとすればする程よりズレていく、一つの結果を提示してくれた物語という印象が残る。読了後に物語の冒頭、はんぺんとタコの話を読み返したのは、私だけではないよね?

2015/05/16

ちーちゃん

おもしろかった♡1995年刊行。図書館本には[書庫]シール、リクエストしたからこその1冊は不思議とリアルに充ちて☆大学生の鉄男が恋したのは儚げな女性・さとる。丘の上の家に捕らわれたように暮らすさとるは正直めんどくさい…でも惹かれるのは理屈じゃない。打算だってある、鉄男もさとるも。誰もが自分を守る[ライナスの毛布]を求めてるんだと思う、ちっぽけでも唯一のモノを。家族という繋がりが尊くもあり鉄の鎖・呪縛でもあって…それぞれの家に痛みがある。大切だけどやっかいでどうしようもない想いが振り子のように揺すぶられる。

2021/10/12

ぱぴこ*2

山本文緒さんの作品を読み返しています。こちらは多分未読だったような。ぐいぐいと引き込まれて先が気になってほぼ一気読み。母親が怖すぎ。毒親ってやつですか。理解の範疇を軽く越えてきましたね。ただ、いつも感じるのは、こんなにドロドロで悲惨な話なのに嫌悪感がないこと。これが山本さんの底力なのでしょうか。【積み本:48】

2021/12/01

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