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花まんま (文春文庫 し 43-2)

花まんま (文春文庫 し 43-2)

花まんま (文春文庫 し 43-2)

作家
朱川湊人
出版社
文藝春秋
発売日
2008-04-10
ISBN
9784167712020
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花まんま (文春文庫 し 43-2) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

子供の頃、今思えば笑っちゃう事たくさん信じてたなぁ!妖怪や口裂け女は絶対いたし、むしろ何度か見たって気がしてた。宇宙人に連れ去られた人、水曜スペシャル川口浩、ホント怖かった(笑) 私のような世代を昔に帰してくれるノスタルジックな短編集。主人公達が子供の頃に確かに体験した不思議な出来事をリアルに紡ぐ。人の死を纏うストーリーが子供目線と軽い大阪弁で瑞々しく読める!表題作【花まんま】迂闊だった!電車で鼻水グスグス(涙) 周りの人不安になったよね、ゴメン風邪じゃないです。昭和親父世代の致涙率多分100%‼️🙇 

2020/05/30

pino

路地裏、横丁、高架下。子供たちの声に近寄ると、ぽつんと仄暗い場所がある。ぽつんと座る子供。何を思っているの?生・死?それとも・・朱川さんの優しい眼差しの向こうには沢山の不思議がいる。思い切り笑える不思議もいれば、厳しい現実を残酷なまでに叩きつける不思議もいる。小さな掌から逃げていく幸せを見つめる子供の虚ろな目をみるのは辛い。だが、脆くて儚げな子供たちが、世間に揉まれながら強かに(そうせざるを得ない)生き抜いている姿を見ると救われる。あの場所で不思議に遭遇したのは子供の頃の大人かも。懐かしくてほろ苦い物語。

2013/04/21

青葉麒麟

お初の作家さんだけど、他の作品をもっと読みたいと思った。短編其々に作風が違うもんなぁ。ちょっと淫靡で背徳的な『妖精生物』がかなり印象に残った。一番好きなのは『凍蝶』大阪の下町にお邪魔したくなりました。

2014/02/03

おしゃべりメガネ

直木賞受賞作品で朱川さん初読みでした。6編からなる短編集で、なかなか不思議な感じのする作風でした。ファンタジーともちょっと違うし、ホラーまでキツくはないし、本当になんとも言い難いです。読みづらくはないですが、文体に慣れるまでちょっと時間がかかりました。ちょっと乙一さんっぽく感じたりもした作品もありました。作品全体に昭和のステキなノスタルジーを感じました。ほっこりとまではいきませんでしたが、和やかな雰囲気を感じるコトはできると思います。本作だけでは判断しがたいと思いますので、他の作品にもチャレンジします。

2019/02/12

らる

国語科の先生に借りて読みました。 直木賞受賞作であるということで、期待して読みましたが、なるほど。これは私好みのテイストかもしれない。感動 泣く ということはなかったのですが、全体的に暖かくやさしい風を伺える作品でした。個人的にお気に入りなのは最後の「凍蝶」。なんとなく、この人の作品はそこそこ救われる話の方が読んでいて読みやすいような気がしました。私は知らないはずの時代、懐かしいあの頃。しかし、その懐かしさ、過ぎ去った時の恋しさは伝わってきたような気がします。

2015/10/06

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