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月読 (文春文庫 お 45-1)

月読 (文春文庫 お 45-1)

月読 (文春文庫 お 45-1)

作家
太田忠司
出版社
文藝春秋
発売日
2008-01-10
ISBN
9784167717599
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月読 (文春文庫 お 45-1) / 感想・レビュー

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★Masako★

★★★★☆ 死者が最後に残した思いが形や不思議な現象となって現れる「月導(ツキシルベ)」と、月導から思いを読み取る能力者「月読(ツクヨミ)」が存在するパラレルワールドのような世界。複雑な思いを抱えて生きる高校生3人の話と、従妹を殺され犯人を追う刑事・河井に協力することになった月読の朔夜一心の話が交互に進んでいくが…。これは青春ミステリか?と思いきや、終盤の展開には驚きの連続。ファンタジー、青春もの、本格ミステリがバランスよく配された良作♪朔夜一心が月のようにミステリアスで魅力的♡【月祭り本7冊目】

2022/10/27

カナン

表題から想像した話とはかなり違った作品。21世紀でありながらPCもなければ月面着陸もしていない、月読達が存在するもうひとつの世界。人は死ぬ時に月導を残し、月読がそれを読む。最期の言葉はあらゆる形に姿を変え、冷気になり、香になり、風になる。名前通りの朔夜の静かな闇の底のような佇まいと、河合の刑事らしくない愚直さは結構良いコンビですし、高校生である克己の葛藤は青春小説を思わせましたが、ムーンライティングと云うよりはルナティックな登場人物とラストの禁じ手ですっと冷めてしまう。月導と月読の設定が良いだけに惜しい。

2020/09/10

はつばあば

表紙の叙情的な美しい世界観に浸りたいと思って購入したのになんや刑事さんは出て来るし、えぇ??これ私の思ってた内容と違うと長い間積読本。今は異世界も冒険者も読めるのでやっと読了。人が死ぬと月導(死の土壇場の想いかな?)が形として現れ、それを言葉にしてくれる人を月読と言う。一人の刑事の姪が殺された。その刑事と犯人を捜しながら月読の育ての親、20年前に行方不明になった宿父を探す「朔夜一心」私の脳内では結構イケメン(^^♪。続きの「落花する花」も購入してあるので「朔夜一心」の活躍を楽しみたいと次に行きます。

2021/11/06

つばめ

あらすじが気になって買った本。「月読」という、死者の最期の想いを読み取れる能力者がいる世界。亡き後、側に物体や匂いや温度等で想いが具現化する。従妹を殺した犯人を追う刑事河井と、月読の朔夜。地道に辿って行く毎に事件が更に重なっていく。関係ないようでいて全ては一つに集約されていく描き方に凄く惹き込まれました。最後まで気が付けなかった伏線。ボリュームもありながら高校生達の思春期ながらも青春な感じも爽やかで。何事にも意味はないと言い切るより、意味を探す事に意味がある。

2024/01/15

真理そら

現代ものなのに、死者が最期に残す「月導」が当然のように存在している世界でそれを読める「月読」の物語とミステリーが合体した作品。

2024/11/01

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