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メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか (文春文庫 あ 48-1)

メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか (文春文庫 あ 48-1)

メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか (文春文庫 あ 48-1)

作家
明川哲也
出版社
文藝春秋
発売日
2008-05-09
ISBN
9784167717810
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ジャンル

メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか (文春文庫 あ 48-1) / 感想・レビュー

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りんご

はあー、長かったよ。3割くらい読んでからは(メキシコ人はよハゲろ、はよ死ね)と呪いながら読んでました。ちなみにメキシコ人がハゲる話でも死ぬ話でもないです。自ら死ぬ事と、生きるってのはなんぞ?って話かな。あと料理。料理人が主人公で、要所要所で素晴らしい食事を提供してくれて、おかげでみんな生きる気力が湧く。チョコトンカツ。トマトの照り焼きバーガー、雲と水と花のスープ。食べてみたいなー。。中盤は呪ってましたが、ボリュームある本って(いやー自分、よく読んだ)って感慨もあり、そこそこ満足はするよね。

2022/11/12

rakim

都会の悪臭ただよう暗いゴミ溜めから、陽光あふれるカラフルな場所へ。この一見ファンタジー小説の中にはどれだけの比喩や暗喩が隠されているのでしょうか。詩人の肩書もある明川さんの饒舌な部分に多少手こずりながら読了した感じです。「豊かさ」の定義・・なんていうありふれた感想をもちつつ。

2013/08/07

どくばり・あり

「トマトやニンジンやカボチャやピーマンは、ただ偶然に色を持っているんじゃない。生き物として縄張りを拡げるために動物に食べてもらわないといけない。だから色でアピールしたんだ」 SFファンタジー仕立てのこの小説は、自殺に追いこまれた料理人がメキシコの食に潜む「4つの謎」を解明していくもの。野菜のなかには現代科学では未解明の「色・循環・静観」を促す物質が含まれていて、それが人や動物の健康に寄与するのだとか。色を象徴するのがトマト。あとの3つは、630ページの壁を乗り越えて、読みきった人へのごほうび・ごほうび。

2012/01/15

カールスバーグ

中央アメリカに位置するメキシコ。国は裕福とは言えず、大半が隣国アメリカへ出稼ぎに向かい、底辺の仕事で生活するという現状。それでも自殺率が世界で一番低いのはなぜか。その秘密は彼らが普段口にする物に関係がありそうである。そんなメキシコの「秘密」を探りにいくのが、先進国中自殺率が高めの日本の元料理人。彼もまた自ら命を絶とうとしていた…。←内容はざっくりとこんな感じです。ファンタジー小説の体裁をとりつつ、作者の世界に対するいろんな洞察が見受けられます。料理描写によだれを禁じ得ない一冊です。

2012/03/15

てー

新聞の広告欄で見かけ、強烈なタイトルに目を奪われてから数日後。図書館でたまたま見つけたので借りてみました。改行があまりないので読了まで時間がかかりましたが、飽きることなく読めました。テーマがテーマだけに色々考えながら読み進めましたが、気づかされることも結構多かったとおもいます。読んで良かったです。

2011/08/08

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