サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫 あ 49-1)
サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫 あ 49-1) / 感想・レビュー
tellme0112
おもしろかったー!司馬遼太郎の本当にそうでしたかねえ?的な話。しかも現代日本に刺さる、刺さる。パワハラ蔓延、技術者への尊厳がない…まさに、今じゃん!最低賃金割る工賃しかもらえないとか。この作家面白い。歴史物はもともと読むつもりなかったのに、最下層の人間を描くとか、すごく面白かった。
2018/10/14
yamakujira
秀吉の朝鮮出兵に運命を狂わされた人々をえがく6編の短編集。「耳塚賦」では朝鮮の武将に嫁いだ日本人妻の悲運に、「何処か是れ他郷」で朝鮮に味方した日本人武将の苛立ちに、侵略の非を見ながらも、「巾車録」では因果応報を感じる。さらに「故郷忘じたく候」「匠の風、翔ける」「サラン 哀しみを越えて」で特権階級が民衆を虐げる朝鮮の圧政を知ると、解放軍となり得た朝鮮出兵の無定見が惜しまれるけれど、朝鮮出兵を正当化する嫌韓小説ではない。李氏朝鮮の階級社会を、階層分化が進む現代日本に重ねるのは大げさだろうか。 (★★★☆☆)
2019/11/19
ホレイシア
やっぱり荒山氏はいいわー、抑制の効いた文章がかえって彼の情熱を伝えてくる。韓流にはまったく興味がわかなかったが、さしずめ私版朝流とでもいいますか。だったらもっと読めよって、105円ゲットをねらってるもので、なかなか。
2010/03/13
goldius
山田風太郎の「魔界転生」の前日譚があるぜよ!
2008/10/19
ソルト佐藤
骨太な時代小説。とくにラスト前の工匠の話は熱い!!だが、ラストの話で余韻を台無しにする(笑 これが荒山徹なのかー!解説は電波なので気にしないが吉。
2008/08/29
感想・レビューをもっと見る