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ベイビー、日本の戦後は安かった CHEAP TRIBE (文春文庫 と 21-1)

ベイビー、日本の戦後は安かった CHEAP TRIBE (文春文庫 と 21-1)

ベイビー、日本の戦後は安かった CHEAP TRIBE (文春文庫 と 21-1)

作家
戸梶圭太
出版社
文藝春秋
発売日
2006-08-03
ISBN
9784167718015
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ベイビー、日本の戦後は安かった CHEAP TRIBE (文春文庫 と 21-1) / 感想・レビュー

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夜間飛行

いきなり坑夫のタコ部屋で人が死ぬ場面…そこで踏みつけられた子供の痛みから始まる序章の暴力と殺人は凄まじい。犬がへそを嚙んだせいでガス脹れ死体が破裂し、暴力を振るう社長も振るわれる坑夫達も仕方なく笑う…ふつう笑えないこんな場面で、なぜか私も喉の奥でくっくと笑ってしまった。栄吉の失敗だらけの人生を辿るうち、昭和ってこんな時代だったよなと思い、自分でも気づかなかった本音を栄吉が代弁してくれるようにも感じたが、このクズ男は他のクズ人間を廃品扱いすることによって壊れていく。途中、私自身のアホな思い出が幾つも甦った。

2020/10/29

hit4papa

1957年、1969年、1974年、1985年、1995年の5章からなる連作短編集で、その時々の世相を切り取ったかたちでストーリーは進みます。とは言え、時代の大きなうねりに乗っかっているわけではなくて、それを横目で見ながら、こんなこともありましたっけ、という程度の切り取り方です。主人公の沼田永吉は、醜悪な容貌に、歪んだ性格、飽くことを知らない情欲の持ち主です。炭鉱のタコ部屋で生まれ育ち、生死の境を彷徨う過酷な状況を辛くも生き抜いた永吉。第1章から陰惨極まる描写に、うんざりさせられるばかり。笑えない・・・

2020/10/21

優希

劇薬であり、強い破壊力を持つ怖い作品です。エログロ要素が満載でした。内容も特にないですし、ただ暴力と性欲が充満し、血と薬物の匂いが充満しているだけとしか言えないですね。正直言って人間としての価値が激安の奴らが暴れているだけ。こういうのを小説と言うだけでも無駄でしょう。気持ち悪い読書体験しかできません。

2014/09/22

Junichi Yamaguchi

『激安人生』… いやぁ… グロい… 500ページ弱もあるのに何も残ってない… でも、そこがいいのかも⁈ しれない。。

2017/09/11

しおり

暴力に明け暮れ、数多の軽犯罪を犯し、と幾人もの人を殺した男の話……と聞くとなんて凶悪なやつなんだと縮み上がってしまうが、なんて事はない、ただの若ハゲ男である。そしてそのハゲ頭の中には狂気が詰まっているのかと思ったら、ただのバカだった。あと変態。出自が異常。非人道的な鉱山で働く鉱夫が父親。暴力とヒロポンが支配する世界でまっすぐ育つわけがない。時たま機転と豪運を発揮するけど「へっぺしたい」が行動原理のすべててある彼の転落は止まらない。血と犯罪と猥褻と暴力しかない。感情移入はできないけど、メチャメチャさが楽しい

2021/04/16

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