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ヨリックの饗宴 (文春文庫 こ 39-1)

ヨリックの饗宴 (文春文庫 こ 39-1)

ヨリックの饗宴 (文春文庫 こ 39-1)

作家
五條瑛
出版社
文藝春秋
発売日
2006-11-01
ISBN
9784167721015
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ヨリックの饗宴 (文春文庫 こ 39-1) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

初読。2014年1130冊め。タイトルからハムレットを思い出せなかった私のバカバカ。五條作品らしい、家族問題と国家的謀略が絡んだ読みごたえのある作品だった。

2014/12/13

Rin

ハムレットをなぞるように「オズリック、ラモンド、ゴンザーゴ、フォーティンブラス、ガートルード、ヨリック」の名前が各所に現れる。ハムレットの内容に詳しくない私はパソコンあらすじを確認しましたが。とてもうまくハムレットが溶け込んでいつつ、政治問題も織り交ぜられ読み応えがあった。大切な秘密やものを抱えているとき、自分がいなくなるかもしれない可能性を考えて、その秘密を誰に託すのか?そう自分に置き換えてみると託せるだけの信頼できる人を決めるのはとても難しく答えが出なかった。また、政治にも関心を持つべきだと痛感です。

2014/12/26

フキノトウ

「国家」と「家族」に翻弄される耀二。失踪した兄栄一の隠していたものが、まさかでしたが息子に向けた暴力はどうしても許せなかった。スケールの大きなお話の割に、読みやすかった。兄弟の間の感情が大きすぎた。そして戦う悠子が強くて凛々しくて素敵だった。

2024/01/14

RIN

「濃すぎる血は災いを産む」妻子を虐待した末に失踪した兄。自信家で気まぐれで魅力的な男。たった1枚のファックスが国家を揺るがす秘密への入口となり、弟である燿二は忌まわしい兄の足取りを追うことになる。それは深く危険な秘密。ヨリックとは誰なのか。国を守る為、政治生命を犠牲にしてまで未来に賭けた男の遺したものとは何なのか。ハムレットを模した悲劇の上で踊る役者達。彼らは側にいる相手さえ欺き口を閉ざして時を待つ。どんなに女を抱いても、血に縛られた栄一が本当に愛しているのは燿二だけ。血の選別を前に、恋は余りにも無力だ。

2022/06/19

藤月はな(灯れ松明の火)

血が濃すぎる故の愛憎に思わず、納得。魅力的なキャラクターによって展開されるどんでん返し。面白すぎます。

2009/10/14

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