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ゆうとりあ (文春文庫 く 29-3)

ゆうとりあ (文春文庫 く 29-3)

ゆうとりあ (文春文庫 く 29-3)

作家
熊谷達也
出版社
文藝春秋
発売日
2012-01-04
ISBN
9784167724030
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ジャンル

ゆうとりあ (文春文庫 く 29-3) / 感想・レビュー

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ぶんこ

田舎に住むという事を考えさせられる。夫婦それぞれが地方出身でも、長い間都会に住んでいると馴染むのは難しい。定年後に畑仕事はきついのでは、人間関係は等々不安要素がたくさん。そんなところに野生動物も関わってきて、読むのが嫌になることもありました。定年後の長すぎる時間をどうするか、特に第一線で活躍されていた人ほど辛いのでしょう。ネット企業から親父バンド、蕎麦打ちと巷に溢れているような。そう思いながら、読書という楽しみがあって救われているので、作家さんには感謝です。

2016/10/28

相田うえお

良かったです。★★★★★

HoneyBear

この作者の小説としてはあまり緊迫感がなくて読み応えがなかったかな。ただ、定年後の青春賛歌といった前向きな感じで読後感は悪くない。「勝ち・負け」、「成功・失敗」、「オン・オフ」など何でもデジタルに分断する社会に生きているが、海と川の境界のようなアバウトさが実は重要でその曖昧さが心の襞になっているといったフレーズが印象に残っている。こういう風に物事を捉えられるようになると少しストレスを減らせるかな。

2014/09/26

さんつきくん

定年退職をむかえ、団塊の世代である主人公 佐竹克弘。都会暮らしになれた主人公は定年を機に、妻にの提案もあり、富山県西部の土地に移住する。最初は田舎暮らしに戸惑うも、徐々に慣れていく。ゆうかいな住人達とのやりとりも(やはり熊は出てくるんだね)。その過程をちょっとコミカルに描かれていたりする。最終的に地方と都会を対比させ、その土地の環境と価値観に順応できる最大限の余裕が望ましいと読んでて思える。ラストのそれにはニヤリとしました。

2013/04/26

yamakujira

定年後を迎えた親父たち、起業して現役に固執する北川、オヤジバンドを結成してライブ活動する河村、そして夫婦で田舎暮らしを始めた佐竹。単なる引退じゃなくて、やりたいことを見つけて奮闘する姿は第2の青春って感じでいいな。物語は佐竹を主人公にして田舎暮らしの理想と現実、歓喜と苦労をえがく。地元民の親切に喜び、彼らとの軋轢に悩む。豊かな自然を喜び、野生動物の食害に悩む。廃村を活用した「ゆうとりあ」に移住した個性的な面々がおもしろい。田舎暮らしを望む都会人に、釘を刺しながらも夢を与えるようだね。 (★★★☆☆)

2016/10/26

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