口語訳 古事記 神代篇 (文春文庫 み 32-1)
口語訳 古事記 神代篇 (文春文庫 み 32-1) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。古老の語り部によって語られる神々の物語というので読みやすくもありました。神々による日本創生と神武天皇の東征までの物語。八百万の神々が織り成す様々な物語に惹かれました。さわり的な部分しか知らなかった古事記ですが、こうして読むことでこんな世界だったんだと驚きました。人代篇も読みます。
2016/08/16
Shoji
こ難しい解説本が多い中で、この本は面白い、分かりやすい。とはいえ、ほんの少しでも神話の世界を知っている人向けかな。イザナキとイザナミが兄と妹の関係で、性交によって産み落とされたのが淡路島、四国、瀬戸内の島々で、このクニの始まり、なんて話を少しでも知ってる向きにはストンと落ちる本です。著者による解説「古事記の世界」も分かりやすくて良かったです。
2017/11/16
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
*日本神話*神話・天皇ネタの小説読解の為読了。原文の硬さが払拭された…語り部による親しみやすい口語体の決定版現代語訳。おおらかな神々の物語をお楽しみ下さい。記紀ブームの先駆けとなった三浦版古事記!古事記がこれほど面白いとは!?(紹介文・他より)――著者、三浦佑之…三浦しをんパパですが、なかなか面白い視点で著されたなぁ~、と非常に興味深い! ⇒続き
2013/08/26
ごに
今まで読んだ古事記の中で一番面白かった!神様の容赦ない理不尽さや突拍子の無さがうまい具合に神秘的に表現されていて、突っ込みどころ満載の古事記が分かりやすく訳されていました。神様物の物語や神社仏閣好きとしては、大変楽しめました♡
2015/07/31
長谷川透
律令国家として国土の完全な統一を目指し、その事業として書かれたのがこの古事記。天皇の権威を絶対的なものにするため、整合を図ろとうと全国中の神々を統合しようとする苦悶が随所に見られるが、それでも神話としての神秘性が維持されている。「神話」という文句は数多くの文学作品で謳われているが、『古事記』を読んでしまえばそれら<神話>の渾沌もかわいいもの。その地の神の名がそのまま県名となっている愛媛出身の大江健三郎が、神話を書こうと思ったのは偶然ではなく、何かしらの宿命を感じたからだろう。
2012/09/04
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