KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

口語訳 古事記 人代篇 (文春文庫 み 32-2)

口語訳 古事記 人代篇 (文春文庫 み 32-2)

口語訳 古事記 人代篇 (文春文庫 み 32-2)

作家
三浦佑之
出版社
文藝春秋
発売日
2006-12-06
ISBN
9784167725020
amazonで購入する

口語訳 古事記 人代篇 (文春文庫 み 32-2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

様々なエピソードが多く、読み応えがありました。歴代天皇、皇子や臣下の物語。争いや陰謀などドロドロした展開が面白いです。恋愛話もあるのでかなり人間らしいなと思いました。神話とはいうものの、蘇我氏や物部氏といった歴史に通じるところや地名の由来になったりしているので親しみやすいです。儒教の考えも織り込まれているのでしょうか。史実と関わるところも多々あるので、日本人のルーツを知るには最適です。神話とはいえ、人の話の方が多く語られるのが興味深いところでした。

2016/08/16

Shoji

神代篇に続いて読みました。神代篇は面白かったけど、こちらの人代編は少し窮屈な感じがしました。神格化されたこの国の始祖の大王(天皇)が争ったり、横恋慕したりなど人間関係が書かれています。それでも、楽しく読むことが出来ました。

2017/11/18

shimashimaon

古老の語りは読みやすいですし、注釈も豊富ですので、折にふれ読み返すことになると思います。ホメロスは紀元前8世紀、今読んでいる漫画『プリニウス』は紀元1世紀が舞台ですので、これらに比べると我が国の人の代の語りごと「ふること」はそんなに古くないんだという印象です。本書の前半、ヤマトタケルの物語などは英雄叙事詩のようですが、後半は儒教倫理の影響が現れて歴史書という印象が強くなります。敗者の側の鎮魂歌という見方ができるのは面白いです。古事記がどういう書物だったのかについては、新書の方で感想を述べたいと思います。

2023/02/19

ほーりー

ドロドロして救いの無い話ばかりに見えてしまう。内容はおよそ1割も理解できていないと思うけれど、38歳になり初めて古事記に触れて思ったことは、華やかに見えるストーリーには必ず陰があるという当たり前とも思える事。そしてその陰こそが、より長く人の記憶に残るのだという事。松本人志氏が言った言葉が思い出される。「少し悲しくないと、面白くない」。

2021/01/30

ぐっちー

人名のややこしさに混乱したけど、面白く読みました。古老のおとぼけな語り口が、気に入ってました。血なまぐさい話あり、悲恋ありで古代の天皇たちの野蛮なまでの人間味が味わえました。

2012/11/17

感想・レビューをもっと見る