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雨の日のイルカたちは (文春文庫 か 37-1)

雨の日のイルカたちは (文春文庫 か 37-1)

雨の日のイルカたちは (文春文庫 か 37-1)

作家
片山恭一
出版社
文藝春秋
発売日
2007-04-10
ISBN
9784167731014
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雨の日のイルカたちは (文春文庫 か 37-1) / 感想・レビュー

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優希

生と死を考えながら書かれた短編集という印象です。深い喪失を抱えた人たちが祈るように、丁寧に描かれていました。辛くて複雑な心。静かな哀しみをたたえた空気が心に沁み込んできます。重いけれど、心から言葉を紡ぎ出しているような雰囲気が好みでした。

2016/03/10

fermata

「信じていたものを失っても、小さな希望を見出して生きるということ」。この作品の紹介文ですが、ぴったりだなと思いました。片山さんの作品を読むのは2冊目。以前、某ベストセラー作品を読みました。その時の印象と今回の印象は違って、こんな感じの文章を書く方だったかなと思いました。個人的には今回の作品を方が好きです。哲学的な文章も多く合わない方は合わないかもしれませんが、私にとってはとても心地の良い文章で相性が良かったです。他の作品も読んでみたいです。何かを失ってしまったときの心情を作者の言葉で丁寧に語った作品。

2018/09/03

みくに

9.11で受けたショックを作品にしましたという感じ。それにしても偶然ここまで読んだ3冊に繋がりがあってびっくり。さて次は何か明るい本を読みたいな。

2018/10/29

アツリン

ちょっと哲学的で難しいけど引き込まれました。 生きるとはなんなのか…案外、生と死は表裏一体で繋がっているものなのかもしれません。 四つの短編集になっていて、三番目の介護の仕事をしながらラグビーに明け暮れる青年の話が個人的に好きでした。

2016/10/27

Koji Hozumi

生と死について考えさせられる4つの話し。9.11の出来事から、作者が感じたことが描かれているのではないでしょうか。生まれる。成長する。学ぶ。働く。出会う。別れる。老いる。死ぬ。人は、年齢を重ねているのか。寿命はあらかじめ決まっていて、死に向けてカウントダウンをしているのか。これらの想いが、丁寧に描かれていたと思います。少々重い内容ではありますが、読むのではなく、感じて欲しい一冊ではないでしょうか。

2016/05/31

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