裁判員法廷 (文春文庫 あ 45-2)
裁判員法廷 (文春文庫 あ 45-2) / 感想・レビュー
coco夏ko10角
森江春策シリーズ。裁判員ミステリー、ということで今まで読んだ中で一番ちゃんと弁護士してる。もし自分が裁判員だったらこの登場人物たちのようにうまくやるのは難しいだろうなぁ。
2017/02/06
おおかみ
施行から早8年、すっかり社会に溶け込んだように思うが、当初はどうだったか。本書は制度開始を機に書かれた「裁判員制度を取り上げた、おそらく本邦初の小説集」である。/裁判員裁判には特有の面白さがある。本格ミステリとして書くにあたって相当苦労したことが窺えるが、侃侃諤諤の議論が交わされることによる興奮は、確かに伝わってくる。何より森江春策のキャラクターが見事ハマっている。
2017/09/06
ろんぐ
裁判員裁判を題材にした3編からなる短編集。読者が裁判に参加する視点で描かれます。視点が固定されていることや法廷内での証言と証拠のみに基づいて事件が再現されることで比較的あっさり目の謎解きになっています。3つ目は少し手が込んでいますが成功しているかどうかは…微妙なところです。とは言えどれも水準以上のお話で楽しめましたし、自分が裁判員となったらどうするだろう、と考えさせられました。
2017/03/19
ハッチ
★★★★★裁判員制度を取り上げた短編集だが、凄く面白かった。法廷物はもともと好きだし、自分が裁判員に選ばれたら?と考えると、なかなか考えさせられる。
2014/07/30
ひより
「あなた」=読者が裁判員のひとりだという設定。そこまで違和感はなかったものの、そうする必然性もないかな?とも(・∀・;) それはさておき、読み出してすぐに「あれ?また借りちゃった?」…一作めの『審理』が、しばらく前に読んだアンソロジーに入っていたのだった。大体覚えていたけど楽しめたな。これが一番好き。全体的にあまりミステリ色は強くなく、森江さんの存在感もちと足りない感じだったのが残念。焦点がぼやけちゃったかな。裁判員制度について手に取るように分かったのはよかった。
2015/12/18
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