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東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫 き 30-2)

東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫 き 30-2)

東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫 き 30-2)

作家
菊地成孔
大谷能生
飯野 友幸
野田努
大友良英
濱瀬元彦
本條 晴一郎
出版社
文藝春秋
発売日
2009-03-10
ISBN
9784167753542
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東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫 き 30-2) / 感想・レビュー

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zirou1984

再読。個人的には歴史編より楽しめた。それは前者がジャズという枠内での通史というどこか閉じた面があるのに対して、本作ではブルース/ダンス/即興というキーワードをジャズに適用することで、その音楽性の概念をより広げ話題を各地の風習や伝統まで広げていこうとするその射程の違いによるものなのだろう。音楽生まれるところに文化有り。また下方倍音列の話は流石に難解だが虚数としての比喩は興味深かった。音楽と数学の関係性は思ったよりも近く、音律や音階に関して数学的に説明可能なほどである。理性と感性をフルに働かせて楽しめる一冊。

2015/05/29

田氏

ジャズ講義と言いつつかなり広義にとらえて、ダンスに即興に音楽理論に至るまで、もはや知識遊戯といってもいいトークを繰り広げた講義のあらまし。その前期講義にあたる歴史編と比べて、より掘り下げる面積が狭く、深くなっているに思う。特に第四章のカウンター/ポスト・バークリーメソッド云々は、楽器やってる身には興味深いけれど、一般教養としてはトゥーマッチな気がするので読み飛ばしていいのではないか。リディクロとか下方倍音列とか、これ教養学部の講義だよな…?東大の怪物相手にはこれくらいは専門でなく教養の範疇におさまるのか…

2020/05/02

緋莢

2004年に東京大学で行われた1年間の講義をまとめた本。こちらは後期です。ジャズを語る際に欠かせない「ブルース」、「ダンス」、「即興」、「音楽理論」の4つを、ゲストを迎えて講義しています。「ボーナス・トラック」によると講義が半期延びたという事なので、評判は良かったのでしょう。歴史編同様、内容を十分に理解できたとはいえず。 これは本の作りというより、自分の勉強不足のせいです。まだ読む段階まで至っていないという。歴史編同様、たいした感想書けず申し訳ないです。

2019/06/09

NагΑ Насy

消化不良。音楽を、即興やダンスと突き詰めていくと、あるいは歴史をたどっていくと、コミュニティーにおけるローカルな芸能の発生という感じのところに至って、芸能がうまれる場所は、祝祭や宗教にまつわる場だな、みたいなのは最近、折口信夫を読んでいたからというのもあるけれど、パターンとしては、日本の古代も、19世紀、20世紀のアメリカの黒人のコミュニティも同じものがみられるのは面白かった。ブルースの三行詩のコール&レスポンスやら。ジャズやブルースの面白いのはプリミティフなところを録音で辿れるということか。

2015/05/29

caniTSUYO

菊地成孔+大谷能生の東大ジャズ講義後期課程。後期は「ブルース」「ダンス」「即興」「音楽理論」というテーマを両氏とゲストスピーカーによる講義で構成。ジャズからテクノに連なるダンスミュージックは黒人やイギリス人の倒錯した憧憬がジャンルやシーンを作っていったというサーガは非常に面白かった。音楽理論については楽理知識がない故、ほぼ斜め読みだったが、濱瀬先生の世界認識と知識や学問に対する姿勢は熱いものがあった。しかし大学生の時にこんなエキサイティングな講義をやってたのだからモグラーとして参加したかったなぁ。

2017/03/26

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