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カンニング少女 (文春文庫 く 31-1)

カンニング少女 (文春文庫 く 31-1)

カンニング少女 (文春文庫 く 31-1)

作家
黒田研二
出版社
文藝春秋
発売日
2009-03-10
ISBN
9784167753580
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カンニング少女 (文春文庫 く 31-1) / 感想・レビュー

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おかむー

ほぼ西島大輔のカバーイラストに釣られただけだったれけど、いい意味で裏切ってくれた。『よくできました』。姉の死の真相を知るために難関大学の受験を決めた天童玲美、残り4ヶ月での合格の可能性がないことを知って、熱血漢・杜夫、秀才・愛香、機械オタク・隼人の協力のもとカンニングで試験に挑む。姉の死の真相は?そしてカンニングは成功するのか?魅力的にできる脇役を押し出しすぎず、玲美と杜夫、“敵”である恭子の三人に焦点を絞ることでまとまりがよく、題材のカンニングとキーになる姉の死を重苦しくしない結末が爽やかでした

2014/11/03

ちょこまーぶる

実に面白かった。完璧なカンニングって学生にとっては一種の憧れみたいなものがあると思っていて、若者たちがそれぞれの得意分野を生かし、合格を目指している友人のために力を合わせて作るカンニング方法を見出していく過程が妙にソワソワ・ワクワクしながら読み進めた。主人公の姉が交通事故にあう原因はちょっと陳腐な原因かと思いきや妹を想う気持ちが原因だったとは・・・とにかく、楽しく痛快な一冊だった。そして、若者たちの通う高校の先生方の名字が執筆当時のモーニング娘のメンバーの名字が使われている事に気付いた時は笑ってしまった。

2013/12/10

姉の死の真相を突き止めるために、姉の通っていた大学を受験する少女。あまりにも大学が難関校で少女は成績優秀ではないため、仲間の手を借りてカンニングで受験する。カンニング方法が斬新で驚く。姉の死の真相は案外呆気なく、なんだかなぁ~と思いつつ読んだが、ラストの作文で思わずウルウルしてしまったじゃないの。黒田さんといえば、息子愛読本の「青鬼」しか読んだことなかったけど、「青鬼」でもなにげに友情ドラマだったので、そういうのを書くのが得意な作家さんなのかな♪

2017/04/08

た〜

姉の死の真相を知るために最難関の大学に入る、どんなことをしてでも。彼女とその協力者が執った手段は「カンニング」。カンニングをする側と阻止しようとする側の攻防が軽快に展開していく。重大なピンチも乗り越え最終科目に予期せぬ事態でついに万事休すか!?そこからは涙が止まりません

2012/07/25

ジンベエ親分

姉の死の真相を探るために、今の学力では到底無理な馳田大学(笑)にどうしても入らねばならず、仲間の協力を得てカンニングによる入試突破を目指す…という内容。その動機(馳田大学に入らねばならない理由)は、ちと弱いと思う。弱いとは思うが、古典的な方法から現在の技術ではほぼSF、というほどハイテクな方法まで、これでもかと言うほど出てくるカンニング方法は面白い。また大学側との攻守もかなりハラハラする倒叙ミステリーのような味わいがある。そして読了後は爽やかな気持ちになる青春ミステリー。意外に面白かった。

2017/12/11

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