ワーキング・ホリデー (文春文庫 さ 49-1)
ワーキング・ホリデー (文春文庫 さ 49-1) / 感想・レビュー
ミカママ
先月帰国した際のブクオフ棚で目があって、お持ち帰り。久しぶりに、読みながら声を出して笑ってしまう(そして微笑ましさに涙もにじむ)作品でした。そうそう、女性が男性の不義理を責め立てる「なんで連絡くれないの?!」のは、単に「ごめんねって抱きしめて欲しい」からなんですよ、男性諸君(笑)。同時に続編もお持ち帰りした自分を褒めてやろう、ってことで、このまま次行きまっす。
2016/08/26
再び読書
楽しい時間を過ごせた読書でした。これだから、本を読むのは止められない。親父と子供の心のやり取りが、ほのぼのとした気持ちにさせられる。また、周りの人々の温かさに、こんなひどいニュースが氾濫する世の中だからこそ癒される。でも本当に進の健気さにウルウルして外で読むには不適当ですね。元ヤン、元ホストの男塾塾長の大和も、仕事を通じ男としての成長が見られます。個人的に気になったのが、全く違う外見のはずのジャスミンがIKKOにかぶってふりのけるのが大変でした。また坂木氏の魔法にかかりました。次も読みます。
2015/02/11
ダイ@2019.11.2~一時休止
ホリデーその1。ホストから宅配ドライバーへ転身した大和と突然現れた息子の進のひと夏の交流。どのキャラクターのイイ感じで面白かった。
2014/12/06
ハイランド
「和菓子のアン」のおっとりした主人公と違って、この主人公は元ヤンキーのホストで口が悪いしすぐキレる。そんな彼の元に突然現れたのは、ちょっと大人びて生意気な男の子。「初めまして、お父さん」元ヤンと息子の、ぎくしゃくとしながらも優しく、暑い夏が始まる。登場人物がよく描けている。この作者の特色だと思う。ただ、ストーリーは、出来すぎ。予測可能の甘々な物語は、ちょっと読んでて辛い。ホストクラブ、うーん、人生でもっとも遠い世界だ!
2014/04/23
hiro
坂木司さんの本は『和菓子のアン』『切れない糸』に続いて3冊目。『切れない糸』はクリーニング店のお仕事小説、主人公の成長譚、日常ミステリの3つが楽しめた。そのため、本作も日常ミステリだと思って読み出したが、お仕事小説(宅配業者)と主人公の成長譚ではあるが、残念ながら日常ミステリではなかった。しかし、元ヤンでホストの主人公が、突然現れたしっかり者の小学生の息子との夏休み期間の生活を通じて、成長していく様子は、微笑ましく大変面白かった。そして他作品とのリンクも楽しめた。映画もレンタル開始されたので観ようと思う。
2013/05/12
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