ソロモンの犬 (文春文庫 み 38-1)
ソロモンの犬 (文春文庫 み 38-1) / 感想・レビュー
ちょこまーぶる
最期までかなり楽しく読めて、最期は「そうなんだ」と納得してしまいました。4人の若者のキャラクターが個性的でその関係が崩れ無ければいいなと思いながら読みすすめました。で、登場人物では、間宮先生がお気に入りとなり、小動物に溢れている自宅にお邪魔して動物のうんちくを聴いてみたい想いが募りましたね。それにしても、動物の生態を把握していたら、いろいろな事件の犯人逮捕に貢献できるはずである。意外と彼らは冷静に現場を見ているはずだから・・・。
2013/08/28
ehirano1
散々焦らされた挙句、やっと急展開かと思ったら想像の斜め上!相も変わらずゴロンゴロンと回されることさえ楽しく感じます。道尾作品に中毒かもしれない・・・・・。
2019/07/14
青葉麒麟
一寸長いなと感じたけれど、ちょいちょいコミカルだったので飽きずに読めた。主人公・秋内の間抜けさともっさいビジュアルの間宮先生のやり取りが面白かった。自宅にお邪魔したい。終盤の○○がまさかの事故死の場面はかなり吃驚したけど、ちゃんと抜け道があったんだ。男性は意中の相手を落とす時は低い声が良いなんて初めて知った。
2013/04/24
夢追人009
道尾秀介さんの6冊目となる青春ミステリーの力作です。本書はメインの事件の謎解きは特筆すべきものはありませんが、冒頭から作者が仕掛けた罠が面白く終盤で隠された意味がわかった時にはおおーっ!と思わず叫びましたね。秋内、京也、ひろ子、智佳の男女二人ずつの四人の仲良し大学生が夏の季節に小さな友・陽介が飼犬に引き摺られて事故死した事件によって陰りが生じる。主人公の秋内静(せい)は友人達に疑惑を感じて動物の生態に詳しい間宮助教授に相談するのだが…。まず主人公の秋内が智佳に恋しながら何も言い出せないシャイな駄目男です。
2023/07/25
遥かなる想い
道尾作品では珍しい「瑞々しい青春ミステリ」だそうで、「シャドウ」で青春の芽生えを「ソロモンの犬」で青春の謳歌を「ラットマン」で青春の終わりを描いているそうである。それにしても物語の展開は実にうまい。謎解きをしながら実は青春の悲しさ・滑稽さを鮮やかに描いている。秋内、京也、ひろ子、智佳の大学生4人の微妙な心の揺れを切なくもさわやかに描ききっている。
2011/08/18
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