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武術的立場 身体を通して時代を読む (文春文庫 う 19-8)

武術的立場 身体を通して時代を読む (文春文庫 う 19-8)

武術的立場 身体を通して時代を読む (文春文庫 う 19-8)

作家
甲野善紀
内田樹
出版社
文藝春秋
発売日
2010-09-03
ISBN
9784167773984
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武術的立場 身体を通して時代を読む (文春文庫 う 19-8) / 感想・レビュー

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うりぼう

構造主義で「ほ~っ」と思った内田先生、「百式」の田口さんから「バスケットボール革命」を紹介され「え~っ」と思った甲野先生。この2人の対談を外すわけにはいかない。数ページに1度は折り目が入る。前半は、内田先生、優勢だが、後半は、甲野先生、いけいけ。「人間にとって自然とは何か」、「完璧に人間の運命は決まっていて同時に自由である」ことを身体を通じて実感したいと甲野先生。その壮大な目論見の前に内田理論もたじたじ。「口伝」をなめんなよと甲野先生。説明できないが、目の前にある事実から逃げないことが、科学的態度である。

2010/10/12

おさむ

対談本が増えてくるのは、売れっ子作家の宿命か(ex.佐藤優)。とはいえ、この作品は10年前のもの。脳ではなく身体で感じることの大切さを説くのは養老孟司センセイとも共通します。「一度もスランプがない」と言うご両人の生き方に憧れます。それこそが身体で感じるということなのかもしれません。現代社会を生き抜く合言葉は野蛮人たれ!でしょうか。

2016/05/04

たかぴ

人に何かをどう教えればいいのかを考えさせることだと思いました。教わる、つまり受け身になる知識はそこで思考が止まってしまい、それ以上は求めない頭を作ってしまう。そのような教育でサラリーマンを作り成長発展してきた日本ではあるがそれでは尻窄みになり、実際にAIに取って代わられる人材を育てているように思う。身体を動かすことを通してどう上達するかを自分で考えることで身につける。それが成長するということ、と教わりました。成長した後にもう一度読み直して違う箇所で気付きを得て変化を実感したい。ありがとうございました。

2019/11/14

baboocon

内田樹氏と武術家の甲野善紀氏の対談をまとめたもの。主に身体感覚をおろそかにした現代日本社会を憂慮する内容。「『学び』とは別人になること」「変化の仕方そのものが変化するのが『天才』」など気になるフレーズがちらほら。科学では説明しきれないという甲野氏の身体操作術に触れてみたい。常に自らの術理を新しい仮説を立てては壊していく姿勢も見習わなくては。

2012/09/18

佐島楓

甲野氏の流れるような柔らかさと鋭さに驚いた。表現力もそうだし、何より言葉に重みがある。生きかたも肩肘張った感がなく素晴らしい。ほかの本も探してみようかな。内田先生を通じて凄い方に出会ってしまった。

2011/07/07

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