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脂肪と言う名の服を着て-完全版 (文春文庫)

脂肪と言う名の服を着て-完全版 (文春文庫)

脂肪と言う名の服を着て-完全版 (文春文庫)

作家
安野モヨコ
出版社
文藝春秋
発売日
2009-10-09
ISBN
9784167777012
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脂肪と言う名の服を着て-完全版 (文春文庫) / 感想・レビュー

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青蓮

再読。太っている劣等感から気が弱く、嫌なことがあると現実逃避の手段として過食に走る花沢のこ。彼女の気持ちが痛い程解るのは私も「心がデブ」だからなのかも。「痩せれば幸せになって全てが上手くいく」と言うのはありえない幻想なんだけれど、それでも「痩せ」に拘ってしまうのは「自分(不安)をコントロールしている」と言う安心感、万能感が根底にあるのだと思う。マユミとのこはきっと似たもの同士。マユミがあれ程のこを嫌っているのは彼女の中に弱い自分を見ているからなんじゃないかな。摂食障害の闇は深い。

2017/08/27

青蓮

先日読んだ「痩せ姫」で紹介されてたので読んでみました。太っている劣等感から気が弱く、嫌なことがあると現実逃避の手段として過食に走る花沢のこ。彼女の気持ちが痛い程解るのは私も「心がデブ」だからなのかも。「痩せれば幸せになって全てが上手くいく」と言うのはありえない幻想なんだけれど、それでも「痩せ」に拘ってしまうのは「自分(不安)をコントロールしている」と言う安心感、万能感が根底にあるのだと思う。マユミとのこはきっと似たもの同士。マユミがあれ程のこを嫌っているのは彼女の中に弱い自分を見ているからなんじゃないかな

2016/12/11

キク

表紙からコワイ。「ややこしく壊れやすい庵野監督と結婚してくれた女性漫画家」と思っていたけど、庵野監督のややこしさとは別方向で、安野モヨコもそうとうにややこしかった。自らの優越感のために「太っている彼女」を求めているが、決してその事を伝えない彼氏に振り回される主人公。ダイエットインストラクターの「あの子は繰り返すわよ。身体じゃないもの。心がデブなんだもの」という言葉がグサグサ刺さる。食欲や承認欲求で不安を消すのはよくないというより、危険なんだと思った。「幸せ」は外部要因ではなく、意思で決まるのかもしれない。

2021/07/17

たま

怖かった…。太ってても痩せてもひどい目に合う主人公のこちゃんの姿が見ていて辛かったです。容姿のあれこれについてかなり辛辣に描かれてあって読んでいてしんどかったし同僚がしたのこちゃんへの仕打ちはもちろん許せませんが、登場人物の女性全員が持つ容姿への執着は身に覚えのないこともなくて、さらに怖かったです。痩せればいいことがあると信じて疑わなかったのに…難しいなぁ。

2013/01/08

gerBera.m

文庫本ですが漫画です★ストレスを内に溜めがちで、ぽっちゃりを超えて過食気味なOLが、ダイエットを機に拒食症になってしまい。太っていたころより幸せになるはずが、不幸になっていく話。ストレス解消代わりに食べても、吐いても幸せとは別問題だと客観的に事の顛末を感じられる。つい目に見える物を幸せのバロメーターにしがちだが、そうではない。痩せてきれいになったら幸せとは限らない。問題にはそれぞれ理由があるから、一つ一つ正面から向き合って解決しないと結局何も前に進まないと感じた。★高校生ぐらいから

2016/10/01

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