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荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)

荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)

荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)

作家
桜庭一樹
出版社
文藝春秋
発売日
2011-02-10
ISBN
9784167784034
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荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

本当に軽く読める本。「荒野」という少女の恋と成長。きっと私たちの青春もこんな感じだったのだろう。

2011/03/12

七色一味

読破。13ー14歳。清廉潔白エキセントリックな荒野が垣間見る、どろどろとしたオトナの恋愛事情──。そして、継母のお腹に宿った新たな命。恋とは? 誰かを好きになるとは? 綺麗事だけでは済まされないそのことを、現実のものとして目の当たりにした荒野の中で、何かが、少しずつ成長して行く。

2013/06/15

眠たい治療家

複雑な家庭環境に置かれるようになった荒野。その中で少しまた少しと成長していく少女。その少女の成長と同時に変化していく家族やクラスメート達。突然訪れる恋の気配。思春期特有の甘酸っぱい感覚、初めてのいろいろな体験にドキドキ心躍らせる気持ち、それらが大人への扉を少しずつ開いていく。前巻同様、感受性豊かで多感な時期の心情を見事に表現している。思春期は小さな変化が多発して生じる大きな変容時期。その時期でしか永遠に感じることのできない変化、大人への憧憬と共に持つ寂寥感も深く胸に残った。桜庭流の言葉選び、表現が好き。

2011/06/06

美羽と花雲のハナシ

14歳。少女以上女未満。少年以上男未満。クラスではお調子者で男女関係なく話しやすくて太陽みたいな阿木くん。だが、好きな女の子の前でしか見せない、男の裏側に潜む力と欲望。そこには友達という良好な関係ではなく、ただの男と女の固執でしかない。荒野はそこに嫌悪し、恐怖する。クラスメートであっても、徐々に女の顔に変貌し、男の顔に変貌し、友情以上のものを望むようになる。家庭でも、父親の相変わらずの放蕩ぶり。荒野の心は今ギリギリの所に立ち、唯一の支えである悠也の存在がなければ、彼女は崩壊してしまうのではないだろうか。

2012/06/27

チアモン

シリーズ第2段。少しずつ大人になっていく荒野。父親の再婚相手には子供(妹)が生まれ、連れ子の悠也はアメリカ留学。平凡とは程遠い毎日を送っている荒野。さて、次巻は高校生編。どう、進んで行くのだろう。

2019/03/09

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