あぽやん (文春文庫 し 45-2)
あぽやん (文春文庫 し 45-2) / 感想・レビュー
hiro
初新野剛志作品。希望でない部署に配属されるが、徐々にその仕事に誇りを持つようになる。脇役は個性的で、もちろん恋もあり、読者はその仕事について知ることができる。そして主人公は仕事を通じて成長していくという、王道のお仕事小説だったが、TVドラマ化され、直木賞候補作品だったこともあり期待して読み始めた。実際、空港という舞台も新鮮だったこともあり、期待通りのおもしろさだった。よくここまで取材したと関心したが、読了後、新野さんはあぽやんだったと知り納得した。続編はあぽやん3まで出ているようなので、続けて読みます。
2014/11/03
再び読書
軽く読み始めたら、意外な当たりでした。最初あぽやんの意味が分かりにくく、戸惑っていましたが、読み進めていくうちに引き込まれていました。普段は何気なく通り過ぎていく空港のお仕事についついハラハラドキドキします。新藤の最初はやる気の無い考えが、お客様の立場で奮闘する姿にいつのまにか自分もその気になります。なんか心が洗われる解説を読むとこんな作風の作品ではなかったみたいで「もう君を探さない」も読んでみたくなる。でもまずは続編に挑戦します。
2015/01/02
とも
空港で働くツーリスト・あぽやんのお話。クレームやトラブルを解決して旅客をきちんと送り出すために奮闘するお仕事ものです。 個人的にはツアーに参加したこともなければ飛行機が苦手でほぼ利用しないので終始仕組みや関連会社の繋がり、専門用語がピンとこなかったのが正直なところです。 ほぼ未知の世界なこともあって 事前に予約してて便がないとか有り得んの?って結構な衝撃でしたが笑顔で出発してほしい、と駆けずりまわる登場人物たちは好感が持てました。こんな感じで終わりか…って思ってたら続編あるんですね。
2017/08/12
あすなろ
空港勤務のお仕事小説。といっても、密なる書き込みあるお仕事小説、という印象が正解か。空港勤務の悲喜交々を描いてあるが、そのベースとして、かなり精緻なお仕事の書き込みがある。そのせいか、少し最初読みづらい点もあり。もう少し解説が親切でもいいかな?続編、続けていきます。しかし、よくよく考えてみたら、空港という場所は、空旅の通過点に過ぎす、問題多数発生する所だなぁと改めて認識。
2014/12/30
morinokazedayori
★★★★ドラマを見てから読んだので、語りの部分は全て伊藤淳史の声が浮かぶ。今泉と森尾も、ドラマのイメージどおり。特に今泉。理不尽な客の要求にも笑顔で応じ、組織を代表して自分のミスでないミスにも頭を下げ、次々に起こるトラブルに対処していく。日々の仕事の中での様々な出来事や人間模様を、軽快な語り口で描いていて、読みやすい。
2015/10/29
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