夏のくじら (文春文庫 お 58-1)
夏のくじら (文春文庫 お 58-1) / 感想・レビュー
hiro
有川浩さんの『県庁おもてなし課』以来の高知を舞台にした小説だった。大崎さんの本を読むのは11冊目だったが、ミステリーでもない、出版社や書店がでてこない、王道の青春小説とは意外だった。酷い土佐弁がでてくる小説を読んだことがあったが、この作品の土佐弁には全く違和感がなく、そして「よさこい祭り」にかける高知の人達の思いが伝わってきた。でも大崎さんらしく、主人公篤史が初恋の人を探すところには‘謎’があり、再会できるか最後までやきもきさせてくれた。大崎さんの小説としては異色の作品だったが、楽しく読むことができた。
2015/07/19
たるき( ´ ▽ ` )ノ
よさこい、名前しか知らなかった(^_^;)こんなにアツいものだったなんて!!皆のよさこいにかける情熱が半端じゃない。お金を払ってチームに参加するなんて、その時点で何らかの覚悟が必要だよね。体力がない私に踊り子はできないけど、いつか生で見てみたいな(*´∇`*)
2017/06/25
優希
面白かったです。まるでそこにいるような臨場感をおぼえました。よさこい祭りはよく知らなかったのですが、自分たちで1から作り上げていく様子が描かれているので、どんな祭りなのかが伝わってきます。地方のお祭りは独特で興味深いですね。祭りを爽やかに感じました。
2020/07/14
ユメ
魅せられた。よさこいに、そこにかける人々の熱い思いに。鯨井町チームに携わる人々の心情を丁寧に描きつつ、物語がよさこい祭りに向けて一気に疾走していくのが爽快だ。祭り当日、はちきれる熱気が心をとらえて離さない。何もかも忘れて夢中で舞う、躍動する肉体。恋と空と海の色・水色の揃いの衣装、思いを乗せた鳴子、纏が描く金色の軌跡。読んでいる自分まで鼓動が高鳴り、胸の海を土佐のくじらが跳ねる。そして、大崎さんならではの仕掛けもたまらない。どこまでも熱い夏の物語、大崎さんの作品の中でも特別な一冊になった。
2017/06/01
デンバー07
父親の郷里である高知に大学進学した篤史、中学三年生の時に参加したよさこい祭りで知り合った年上女性への想い、果たせなかった約束を胸に四年振りに鯨井町のチームに参加する。年上の女性探しと並行し、高知県民にとってのよさこいへの想い、そして篤史を通して描かれる踊り手の高揚感など、よさこいの魅力が満載です。まだ神奈川県内の小規模なよさこいしか見た事がないので、本家の高知をいつかは体感してみたいなぁ~。「県庁おもてなし課」に続き高知県株アップです!!
2013/11/27
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