ブロードアレイ・ミュージアム (文春文庫 し 52-1)
ブロードアレイ・ミュージアム (文春文庫 し 52-1) / 感想・レビュー
Norico
ブロードウェイの一画に、ひっそりとあった博物館での物語。触れた物から未来の悲劇を読みとってしまうフェイに、悲しい思いをさせないために動く博物館のキュレーターのみんな。毎回毎回、小路さんのお話に出てくるのは、個性的な人が多いなぁ。ブッチさんとチェイニーさんのベーブルースへの友情に涙です。男同士ってかっこいい!BAMを訪れて、収蔵品をじっくり見てみたいなぁ。疲れたらグリーンゾーンでコーヒーを一服しながら…
2015/04/09
papako
禁酒時代のブロードウェイにある不思議な博物館を舞台にした不思議な物語。まるで映画を見ているよう。少しかちっとしておしゃれなアメリカの空気が楽しめました。会話ですすめられるシーンがあり、東京バンドワゴンのアメリカ版って感じでしょうか。面白かったです!
2013/07/12
観音様@oofuna
禁酒時代のアメリカ・ブロードウェイが舞台。物に触れると未来に起こる悲劇を見てしまう不思議な少女フェイ。個性派揃いのキュレーター達がフェイの見てしまった悲劇を未然に防ぐべく日夜活躍している。それはフェイの笑顔を守る為。そんな設定を聞いただけで楽しくなってしまう。著者がゲームシナリオを書いていたこともあってかそのままゲームの世界に持っていっても面白い作品になると思える。心温まるエンターテイメント。キサトアを読んだ時も感じた包み込むような優しい感性で書かれた著者の作品は本当に好きだ。
2013/06/07
エドワード
1920年代のニューヨーク。横丁にある、ブロードアレイ・ミュージアムに勤めるために田舎から出て来たエディは、ヘンテコな博物館の、曲者揃いのキュレイターたちに驚かされてばかりだ。この博物館の収蔵品はみな、フェイという謎の国の王女の持ち物らしい。<触りたい病><悲劇を予見する>、特別な力を持つ、天衣無縫なフェイが実にチャーミング。次々と事件を解決するキュレイターたちもいいネ。最後に明かされるフェイとエディの正体、アメリカ人はみな移民、孤独な魂が集まって出来た国だね。米文学の翻訳を思わせる文体が泣かせるぜ。
2017/04/21
ツバメマン★こち亀読破中
アルカポネ、禁酒法、ベーブ・ルース…1920年代、ブロードウェイ(←中野じゃなくてNYのほうね!)にひっそり佇む博物館が舞台の短編集。あまりお客の来ないこの博物館で働く個性溢れるキュレーターたちは暇なのか?と思いきや、一緒に働く可愛くてミステリアスなエレベーターガール、フェイの持つ不思議な力が原因で巻き起こされる裏の仕事に忙しかったのだ!最後にすべての謎が明らかになりスッキリしました!面白かった~。
2015/09/11
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