たべる しゃべる (文春文庫 た 71-2)
たべる しゃべる (文春文庫 た 71-2) / 感想・レビュー
野のこ
いろんな方のお宅に訪れて美味しい料理と楽しいおしゃべりの時間。レシピ付きなのも嬉しい。写真家倫子さんのニッキのようなお香に雫のかたちのガラス玉がぶら下がっているお部屋、素敵そうだなぁ。いしいしんじさん夫妻はユニーク!「この美味しさは、味がダーって劇的に変わって、音楽みたいなんですよ」とか感性が溢れ出てました。長野くんの写真もとても素敵でした。とくに人物!ハナレグミのタカシさん、大好きなネギに頬を寄せてにっこり。齊藤さんの自転車にはドッキュンとやられました。
2017/03/24
アズル
高山さんの文章はいつも、監視が行き届いていない胸の隙間にスッと入りこまれてしまって、核心を握られたような気分になります。一緒に食べたいか、というと、それほど…。高山さんとは距離をとりたいです。フィッシュマンズについて、少し書かれていたので、「オレンジ」を聴きながら、読みました。フィッシュマンズの空気と高山さんの空気が同じ匂いでした。
2014/11/09
ケンケン
本屋にて何気に手をとってみましたが、大当たり♪ 登場する人々と一緒に過ごしてるかのような心地好い読後感。ゆったりと味わい深い皆さんのストーリーを聴きつつ、一口そして一杯〜幸せの欠片とともに。
2012/07/23
ほっさん
★★★★★良い匂いがしてきそうな本。使い古した料理道具や、目に映る美しい色のついた景色、気持ちを伝えるために言葉を選んでいる間。作者含め、この作品に出てくるすべての人は自分にとっての気持ちの良いことに見つめ合い、丁寧にそれを表現している。そしてそれが自身のライフワークになっていっている。「自分らしさ」とは正にこういうことだろうな。人の繊細なものの感じ方が理解できる。すごく面白い本でした。
2016/03/29
とまと
私がいちばん魅力的に感じたのはアムとカトキチ夫妻。アム「日本ではそれが病気ですって言われても、病気とかない国に行ったら、ただのそういう人でしょう?」それに対してカトキチ「じゃあアムちゃんは、そういう性格の生き物として、浮き沈みの波を、自由に思いっ切り味わって、やりたいように生きればいいじゃん!」アムはすごく魅力的だし、アムを想うカトキチの愛情も深いもので素敵だし、その二人を描く高山さんの人間性や感性がすばらしいということなんだろうな。いつか北海道のエゾアムプリン製造所に行きたくなりました。
2015/06/14
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