女優 岡田茉莉子 (文春文庫 お 60-1)
女優 岡田茉莉子 (文春文庫 お 60-1) / 感想・レビュー
ぶんこ
興味が無かったので放置していたのですが、読み始めたら止まらなくなりました。 30歳の若さで病死した父親が、往年のスター岡田時彦だったと知ったのが女学生の頃。 母は宝塚の男役。恵まれた環境のようですが、苦労して娘を育てた母親に、最後まで親孝行をされ、仲の良い親子像が伺えました。 結婚相手の吉田喜重監督とも、お互い尊重しあってこられ、エジプト・ギリシャ旅行のエピソードとして、パルテノン神殿に早朝、正午、夕暮れの3回にわたって岡田さんを案内された監督の、瑞々しい感性に、岡田さんが羨ましくなりました。
2014/12/02
りえこ
昔の映画を観て、きれいな方だなと思っていましたが、本の厚さになかなか手が出ずにいました。映画女優さんと思っていたけど、舞台もたくさんやられているんですね。大好きな昔の俳優さんの話もたくさん書かれていて、とても良かったです。
2016/02/01
midnightbluesky
著者や乙羽信子、小山明子のように才能ある監督と映画人生を歩む人もいれば、司葉子や香川京子のように堅実な伴侶を選ぶ人もいて、日本黄金期の女優はやはりすごい。ちゃちい自称実業家と結婚して話題になる最近の女優さんは足元にも及ぶまい。後半、夫賛美ばかりになってしまうのが残念。松竹全盛期の頃の内容は貴重。
2012/04/15
NAKY
東宝と松竹の社風の違い、映画の違いが面白い。何年か前の吉田喜重監督との神保町シアターでのトークショーでお見かけしたけど、仲良さそうだったなぁ。
più tardi
死の床にいる小津安二郎と吉田/岡田ご夫妻の対面、鶴田浩二とお母様の会話、まるで名画の一場面。
2017/08/20
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