酒にまじわれば (文春文庫 な 65-1)
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酒にまじわれば (文春文庫 な 65-1) / 感想・レビュー
シブ吉
飲み屋を選ぶ基準は、「すがれた、年月を感じる店」と答える、なぎらさん。「佇まいのいい店」には積年のプライドがある。すがれた店の、すがれた店主を目の前にして呑む酒は至福だ。そんな思いをこめて、なぎらさんが入った店の数々をエピソードを交えて紹介のはずが、一癖も二癖もある店と酒にまつわる出来事を、軽妙洒脱な文章に乗せて語られ、もはや、やめられない止まらない。更には通販で買ったズボンやら、ゲテモノ食いなど、なぎらさんの言葉の魔術に踊らされてしまいました。なぎらさんは、今宵もまた、オツな店を探しているのでしょうか?
2014/04/28
ばんだねいっぺい
落語調でお酒にまつわる面白い話をたくさん。連載を思い出したり、忘れてたり。オチがつきそうもないのに、ちゃんと見届けることでオチがつく。というよりオチがつくまで粘ってるのか。最後、具合わるくなってるのには、心配した。
2020/10/06
緋莢
麹町の歴史を感じる蕎麦屋で「冷と天抜き」と頼んで出てきたもの、「バーボン」を置いていないホテルのラウンジに驚き、カバーをかけていたスクーターに幾度も置かれた四合ビンの謎・・・入った酒場でのトホホな出来事や、失敗談、酔っ払いたちの奇怪な行動などなどを軽妙に書いた酒エッセイ。
2016/07/12
サーフ
タモリ倶楽部とかでのなぎら健壱がそのまま文章になったかのような軽妙な語り口のエッセイ集。1話長くても4ページくらいなので読みやすい。エッセイの主なテーマはタイトルの通りお酒にまつわるエピソード。お酒にまつわる個性的な人との関わりやエピソードは読んでいてニヤッとさせられる。紹介されるエピソードは嘘かホントか分からないような話も多いが引っかかることなく読めてしまうのはなぎら健壱という人物の人柄なのだろうか。
2018/11/20
saga
昨夜は奇しくも飲み会。で、明け方に目が覚めてしまい、寝付けなかったので布団の中で本書を読了。著者の酒を中心とした交友関係の面白さは抜群だ。短いエピソードで綴られるネタの数々を、あっという間に読み終えてしまった。各所に配置された著者撮影のモノクロ写真が、末枯れた感が出ていて一層良かった。
2012/05/31
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