ちょいな人々 (文春文庫 お 56-1)
ちょいな人々 (文春文庫 お 56-1) / 感想・レビュー
しんたろー
荻原さん得意な短編集は、市井の人々への愛情と皮肉が入り混じったコメディで、 人気店の生姜焼き定食のようで安定した味わいだった。表題作『ちょいな人々』と 『くたばれ、タイガース』は日本オヤジたちの悲喜こもごもに頷きつつクスクス笑え たし『ガーデンウォーズ』『占い師の悪運』には日常の「あるある!」が詰め込まれて いた。『いじめ電話相談室』は問題解決が安易な感じもしたが、主人公の気持ちは 悪くない。『犬猫完全翻訳機』と『正直メール』にはただただ笑わされた。お気軽な 笑いが欲しい人にオススメできる。
2017/03/13
馨
短編集。みんつぶにて、本作品を呟かれていた方の感想を読み、興味を持ったので購入しました。本当に全作品面白くてあっという間に読みました。ドラマ化してほしい!ちゃんとオチもしっかりついていて、ストーリーの繋がりかたも上手く、さすが荻原さんだと思います。読了後もスッキリします。
2016/10/15
射手座の天使あきちゃん
わが身やわが社に置き換えると決して笑えない筈なのに・・・ なぜか頬がゆるんじゃいますぅ <(^_^; 「勘違いオヤジ」・「ぶっ飛び主婦」・「あぶない商品開発会社の方々」に「時代遅れの野球狂」読んでて痛い・痛い!!(笑) 暑い夏の夜は、スイカと団扇と「ちょいな人々」ねっ (^_^)v
2011/07/24
美登利
面白かったです。人々のちょいと変な部分を取り上げた日常のあるある短編集。表題作は特に分かるなぁ〜。オジサマを持ち上げるのがうまい若い女性社員も、持ち上げられて鼻の下伸ばす中年上司も(笑)犬猫語完全翻訳機は私は要らないな、何だか怖いもの。どれも他人事として思えばクスクス笑えるお話ばかりでした。難しいこと考えなくて肩が凝らなくて良い本だと思います。
2017/06/20
chimako
ちょいな人々…残念で、今で言うところの痛い人たち。けれど愛すべき人たち。表題作はクールビズであたふたしながら可愛い子ちゃんの一言で舞い上がる男性会社員たちを描く。23万のジャケットが似合わなかったら許されませんよ。全くね、しっかりしてよ~と笑いながら次のお話へ。ささやかな庭への執着、脱サラ占い師の不運、いじめ電話相談の職場いじめ、犬と猫の本音、メールの奥に潜む本音、巨人ファンの父と阪神ファンの恋人。どの話の主人公たちもワガママだけど憎めない。「犬猫語完全翻訳機」と「くたばれダイガース」が好み。面白かった。
2017/09/24
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